人権教育 - Human Rights Education

北高の人権教育

人権教育映画会「この世界の片隅に」を鑑賞しました

 10月19日(木)午後、本校体育館で人権教育映画会を行い、全校生徒と教職員、保護者の方にも参加していただき、「この世界の片隅に」を鑑賞しました。
 主人公が18歳で、生徒の皆さんと同じ年頃の設定であったことで、作品に入り込んでみてくれた人が多かったようです。登場人物たちの様々なセリフに共感したり考えを巡らせたという感想を持った人もいました。
 生徒・保護者の感想(抜粋)
・従来の戦争を描いた作品と違って、日常生活を時に笑いを交えながら描き、やがて戦争が激しくなって主人公から奪われていくものや悲しみが印象深く描かれていた。
・見たい映画だったし、深く心に響いた。映画の中で様々な人たちが自分以外の人のことを思い走りまわっていた。今していることはどこかでつながって未来が広くなる。そんなことも考えた。
・今生きていることも、友達と出会えたこともすべて当たり前のことではないと思い直すことができた。つらいことがあって嫌になることもあるが、すずのように強く、一歩一歩進んで生きていきたいと思った。
・戦争を知らないわたしたちが、戦争を考える機会を持つことは、非常に意味があると思う。映画を通して現在の平和のありがたさをかみしめた。

人権教育研修会 大島青松園を訪問

 8月20日(日)に、1・2年生の人権委員、希望生徒、保護者、教員合わせて35名が、香川県高松市にある国立療養所大島青松園を訪問し、ハンセン病問題について学びました。
 まず、徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんに案内をしていただきながら、納骨堂や「風の舞い」など園内のフィールドワークを行いました。次に、徳島県出身の回復者3名の方と交流会を行いました。当時のつらい経験など貴重なお話を伺うことができました。また、私たちからの質問にも丁寧に答えていただきました。
 ハンセン病問題は過去の問題ではなく誤った政策や考え、無知が原因となる人権侵害であり、現在でも起こりうる問題です。正しく理解し、周囲の人や後の人に伝え、つないで、偏見・差別をなくしていくことが大切だと改めて感じました。

       フィールドワーク
 
  交流会  

 この研修で学んだことを人権委員がまとめ、9月10日(日)の文化祭で展示しました。

  文化祭展示

人間関係づくりワークショップ

 より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として,今年度は5月9日,10日,11日に,このワークショップを実施しました。
  2ホームルーム80人を2時間単位で3日間に分けて行いました。まずはじめに自分たちが日頃どんな会話をしているか改めて確認し,そして,学校で起こりうる困った場面を想定し,自分も他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学びました。最初は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べ合うようになったり,活動の最後には,各班ごとに考えたアサーティブな表現を盛り込んだ会話を,ロールプレイを用いて発表しました。よりアサーティブな表現をめざして,各班・各ホームルームとも意欲的に取り組みました。


 生徒の感想
  ・とても楽しかった。これまで以上に友だちの接し方について考えていきたいと思った。
  ・あまり話しをしたことない人とも意見を出し合って発表することができて良かった。
  ・自分のことを改めて見直すことができた。いろんな人の考え方を知ることができた。
  ・相手を思いやりながら言葉を選んで断るのは少し難しいと感じた。
  ・理由をきちんと話すことが大切だと思った。
  ・自分の気持ちを伝えることも大切だということがわかった。
  ・アサーティブな表現について知れてよかった。これからの生活に生かしたい。


 ワークショップの様子  

 説明を聞く

 班で話し合う
 

 表現のポイント 
 

 班で発表
 

 判定

 

 表彰式
 

1学年人権教育講演会を開催しました


 12月8日(木)に1学年を対象に,「ハンセン病と人権を考える~無知からの偏見・差別~」と題して徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸先生にご講演をしていただきました。
 ハンセン病は感染力が非常に弱く,現在では簡単に治癒する病気である。薬のない時代には顔や手足に後遺症が残ったので人々の偏見にさらされた。特効薬が出て治癒するようになった後も,間違った法律が廃止されなかったため,回復者の方たちが50年,60年と隔離され続けた。そのため,地域での偏見・差別が強く,故郷に帰りがたくなっている。など,お話しいただきました。高齢になっている回復者の方々が自然体で故郷に帰られるよう,正しい知識を持って,偏見や差別のない社会を作っていくことが大事だと思いました。
  





笑う 第45回徳島市・佐那河内村人権教育研究大会

 平成28年10月19日(水) 本校を会場として徳島市・佐那河内村人権教育研究大会が開催され,校外から74名の参加をいただきました。
 多目的ホールで開会行事が行われ,この後,各ホームルームで公開授業が行われました。人権学習のホームルーム活動の他,教科で人権について学ぶ授業もあり,生徒達の学習の様子をご覧いただきました。
  そして,研究会では,立命館大学政策科学部教授桜井政成氏を講師にお迎えして『大災害における災害弱者への配慮』と題した講演を行いました。先生ご自身が阪神淡路大震災を経験し,ボランティアとして避難所に駆けつけたときのさまざまな経験をきっかけとしてボランティア活動に関心を持たれました。その後も災害ボランティアとして活動される中で様々な人権問題に気づかれたそうです。
 日常の中で見えにくい隠れていた問題が災害時に露わになって出てくる。最も弱い立場の人に被害が集中する。コミュニティがしっかり機能していると立ち直りも早いので普段から地域との繋がりを強化する必要がある。災害時には学校は避難所となるので地域との繋がりを日頃から持つことが大切である。また,人々とコミュニティのニーズに対応した活動に従事する中で学ぶ経験的学習(サービスラーニング)では,互恵と活動についての振り返りが重要な鍵である。など様々な知見をいただいた講演でした。
 これらのことを,本校の人権教育に活かしていきたいと思います。 



 開会式 あいさつ

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  授業参観

  講演会

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