人権教育 - Human Rights Education

北高の人権教育

大島青松園との交流会


 8月7日(金)に徳島県ハンセン病支援協会十川勝幸さんに御同行いただき,生徒19名・保護者3名・教職員9名でハンセン病についての正しい知識を学習するために香川県の大島に行きました。

 昨年は台風のため取りやめとなり,2年ぶりの訪問でした。行きのバスでは約1時間,ハンセン病について十川先生に御講演いただきました。

 大島をフィールドワークした後、徳島県人会の5名の方々から,入所当時のこと,現在の生活のこと,今後の青松園の存続についての思いなどを伺いました。青松園も高齢化が進んでいることを実感しました。

 ハンセン病による差別は決して過去の話ではありません。ハンセン病回復者の人たちに対する偏見や差別と同じような差別はこれからも起こりうることです。
 私たちは差別や偏見を生まないよう,正しい知識を持たなければなりません。回復者の思いを受け止めて行動していきたいと思った研修でした。
 
 この研修の成果を9月の文化祭で展示しますので,見に来てください。

高松港から大島へ                                  納骨堂



ミニ八十八ヶ所                                    風の舞 


人間関係づくりワークショップ

  5月8日、11日に1年生を対象とした人間関係づくりワークショップを行いました。
  2クラス合同で行う、2時限連続のプログラムです。入学して1ヶ月が過ぎ、高校生活に少し慣れ、周りにも気を配る余裕ができてきた頃です。ここで、改めて、友達への声かけを客観的に見なおすことで、友達関係をうまく築いてほしいと考え行いました。


アサーティブメッセージについて説明を受けるグループでの話し合い
配役を決めて発表
審判による判定
                                                       


<生徒の感想>

・相手の気持ちを考えて話をするのはとても大切だと思った。
・自分の意見を伝えるのが苦手なので、今日のワークショップがあって良かった。自分から伝えることを実践したい。
・断り方もいろいろあると思った。
・班で考えることで、たくさんの意見を聞けた。アサーティブな考えや行動が大切だと思った。
・意志を上手に伝えることで、自分にも相手にとっても良い関係が築けるのだと思った。自分も相手も尊重していきたい。
・相手を傷つけることなく断るポイントを教わった。これからの生活でしっかり生かしていきたい。
・クラスの子と少し仲良くなれた気がする。困っている子を見たら一緒にいい形で解決したい。
   

「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」教育長賞受賞

 12月14日(日)あわぎんホールで、講演会 、劇やショー、啓発パネル展などにより様々な人権を考えるヒューマンフェスタとくしま2014 が開催されました。
 オープニングでは、「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」作品の表彰式が行われました。
本校からは“ありがとう”の気持ちや人権尊重の思いが伝わる短い手紙やメッセージ作品を応募し、幼稚園児から大人の方まで多数の作品の中から本校生の6作品が教育長賞などを受賞しました。



 教育長賞 藤井未来さん
 入選    経塚菜央さん
 入選    清田朋花さん
 入選    島田千聖さん
 入選    一宮紫苑さん
 入選    光武磨凜さん



                                  表彰式


                                受賞作品展

人権講演会を実施しました。

 11月11日(火)に「インターネットと人権侵害」と題して、「公益財団法人 反差別・人権研究所みえ」の研究員松村元樹さんをお迎えして全校生徒・保護者・教職員を対象とした講演会を開催しました。
 インターネットを利用した、いじ
めや誹謗中傷などの人権侵害が増えているが、インターネットは道具の一つなので、使用する側の問題である。日頃からの友人関係を見直し、豊かな関係を作ることが必要だ。他人に振り回されずに自分を大事にしようと、ご自分の体験を含め、親しみを込めた口調でお話しいただきました。



生徒感想(抜粋)
 ・どんなに技術が進歩しても私たちが変わらないと、いじめはなくならないと思った。
  ・ネットでつながる薄っぺらな関係より、直接なんでも言い合える関係のほうが、これから先もつながっていける友人だ。そんな当たり前だけれど大切なことに気づかせてもらった。
 ・自分に嘘をつかずにありのままを受け入れてくれる友人を作りたい。
 ・コンプレックスの話を聞いて自分の悩んでいることが楽になった。みんな違って当たり前。自分を好きになろうと思えた。
 ・人権問題を自分には関係ないと思うのではなく、自分の問題として聞くことができた。
 ・決して溺れることなく
、インターネットを正確にそして安全に使いこなしていくことが、私たちに求められていると思った。

「命の大切さを学ぶ教室」開催

 6月27日(金)に「子どもたちを被害者にも加害者にもしないために」と題し,講師に市原千代子さんを迎えての講演が2年生と保護者を対象に開かれた。
 当時18歳だった次男を同級生ら3人による集団暴力で亡くされた。生まれたときの喜びや高校生活そして事件に遭うまでの様子など,ご自身の経験を中心とした内容であった。
 加害者にも被害者にもならないようにしてほしい。そして,生きていると,苦しみや悲しみ,痛みなどがたくさんある。生きることが,辛くてどうしようもない時もあるかもしれないが,そんなときは,どうか誰かに助けを求めてほしい。信じられない人ばかりではなく,周囲には必ず話を聞いてくれる人がいる。勇気を出して助けを求めてほしい。生きてさえいればいいことがある。自分の命を全うしてほしい。とお話くださった。




生徒の感想(抜粋)
・昨年友達を急に亡くしそのとき病院のICUにも行ったので,今日の話と重なるところがあり心に響いた。生きているという幸せを大切に生活していきたい。
・改めて自分の命を大切にしようと思った。自分が死んでしまうとたくさんの人が悲しむ。命を大切にこれからの人生を送りたい。
・友達にも兄弟を失った人や大切な人を失った人がいる。手を握ると温かい。生きていることがどれだけ幸せなことか改めてわかった。
・自分の命が無くなると自分だけでなく周りの人も悲しませるんだと改めて思った。だから,自分の命も人の命も大切にしようと思った。自分の手で誰かを助けられるようになりたい。
・握ると握り返してくれる私たちの手は周りの人を支えることができるけれど、一つ間違えると暴力にもつながるという言葉が印象に残った。また、何気なく言った言葉でも人を傷つけてしまうのでもっと気をつけようと思う。
・いろいろ考えさせられる話だった。何回も泣きそうになった。今,悩んでいることが本当に小さいことだと思った。家族や友人を大切にしたい。
・このような話を聞くのはとても辛く苦しかったけれど,命の大切さや重さを考え直すよい機会になった。いつ被害者や加害者になるか分からないので普段の行動に気をつけたい。