人権教育 - Human Rights Education

2014年7月の記事一覧

「命の大切さを学ぶ教室」開催

 6月27日(金)に「子どもたちを被害者にも加害者にもしないために」と題し,講師に市原千代子さんを迎えての講演が2年生と保護者を対象に開かれた。
 当時18歳だった次男を同級生ら3人による集団暴力で亡くされた。生まれたときの喜びや高校生活そして事件に遭うまでの様子など,ご自身の経験を中心とした内容であった。
 加害者にも被害者にもならないようにしてほしい。そして,生きていると,苦しみや悲しみ,痛みなどがたくさんある。生きることが,辛くてどうしようもない時もあるかもしれないが,そんなときは,どうか誰かに助けを求めてほしい。信じられない人ばかりではなく,周囲には必ず話を聞いてくれる人がいる。勇気を出して助けを求めてほしい。生きてさえいればいいことがある。自分の命を全うしてほしい。とお話くださった。




生徒の感想(抜粋)
・昨年友達を急に亡くしそのとき病院のICUにも行ったので,今日の話と重なるところがあり心に響いた。生きているという幸せを大切に生活していきたい。
・改めて自分の命を大切にしようと思った。自分が死んでしまうとたくさんの人が悲しむ。命を大切にこれからの人生を送りたい。
・友達にも兄弟を失った人や大切な人を失った人がいる。手を握ると温かい。生きていることがどれだけ幸せなことか改めてわかった。
・自分の命が無くなると自分だけでなく周りの人も悲しませるんだと改めて思った。だから,自分の命も人の命も大切にしようと思った。自分の手で誰かを助けられるようになりたい。
・握ると握り返してくれる私たちの手は周りの人を支えることができるけれど、一つ間違えると暴力にもつながるという言葉が印象に残った。また、何気なく言った言葉でも人を傷つけてしまうのでもっと気をつけようと思う。
・いろいろ考えさせられる話だった。何回も泣きそうになった。今,悩んでいることが本当に小さいことだと思った。家族や友人を大切にしたい。
・このような話を聞くのはとても辛く苦しかったけれど,命の大切さや重さを考え直すよい機会になった。いつ被害者や加害者になるか分からないので普段の行動に気をつけたい。