生徒参画による校則の見直しについて - Revising School Rules through Student Involvement

生徒参画による校則の見直しについて

生徒会長が新素材の制服を紹介しました

 9月2日の始業式の後、佐藤生徒会長が新素材の制服についてオンラインで紹介しました。

 この制服は、令和5年度に行った「生徒参画による校則の見直し」を通してできたものです。

 令和5年度に行った「生徒参画による校則の見直し」では、たくさんの要望が生徒から出されましたが、その中の一つとして「冬季にブレザーを着ずに、防寒着を着用することを認めてほしい」という意見がありました。この意見は、現状のブレザーを着て防寒具を着ると、ごわごわして着心地が悪いといった理由から出されたものでした。

 この意見に対して、学校として学年会や職員会議で慎重に協議した結果、「ブレザーは制服であり、登下校においてブレザーを着ることを大切にしてほしい」という返答が生徒に対してなされました。

 これを受け、生徒会から、ブレザーの素材を変えることでそもそもの理由である「着心地」を改善できないだろうかと提案があったことから、業者(スクール・タイガー)に依頼して、約1年をかけて改良していただき完成したのがこの制服です。この制服は、来年度の1年生から導入されることになります。

 より軽く、伸び縮みのするストレッチニット素材を使った制服は、徳島県では初めて導入されるということです。

 文化祭で生活委員が実物を展示することにしていますので、ぜひ手に取って、着心地を体験してみてください。

 

新素材の制服の試着会を、生徒会が行いました

昨年10月に行った代議員会において、防寒着を着ても着心地のよい制服(ブレザー上着)について検討することになりました。制服業者に対して、より着心地がよい素材を使った制服の見本を作っていただくよう依頼したところ、何種類かの試作品ができあがったことから、2月26日の放課後に、生徒会による試着会を行いました。

今後、あと数種類の試作品が完成次第生徒会が比較検討し、導入を学校に要望するかどうか意見をまとめていく予定です。

 

 

令和6年度の各種委員会の改編を議論する臨時の生徒総会を開催しました

令和6年度から、全ての県立高等学校に「いじめ防止委員会」が設置されるのにともない、生徒会が主体となり、従来からある「生活委員会」に「いじめ防止委員会」の機能を持たせる案を考えました。また、生徒会ではこの機会に、各種委員会の任務内容を見直し、社会の変化に対応する組織改編を行う案を考えました。

2月13日(火)に代議員会でこの2案を説明した後、14日(水)の帰りのSHRの時間に会則変更のための臨時の生徒総会をオンラインで開催しました。藤本生徒会長の説明の後、各クラスで採決した結果、参加者の過半数の賛成が得られたため、生徒会の提出した議案が議決されました。

来年度から北高では、「生活委員会(いじめ防止委員会)」を中心に、生徒が主体となって、いじめ防止のために自分たちに何ができるかを考え、取り組んでいくことになります。

 

 生活委員会(いじめ防止委員会)
(任務)集団としての規律ある生活に関する活動及びいじめのないより良い学校づくりに向けた取組を行う。
 保健・厚生委員会
(任務)生徒の保健並びに福祉の向上に関する活動及び各種募金活動やボランティア活動等を行う。
 環境委員会
(任務)校内外の美化、整理に関する活動を行う。
 防災委員会
(任務)防災クラブ員の一員として、学校防災に関する活動を行う。
 交通マナーアップ委員会
(任務)生徒の交通安全並びに交通マナー向上に関する活動を行う。
 国際交流・文化委員会
(任務)国際交流に関する活動及び文化的行事の計画と運営に関する活動を行う。

「シューズ型上履き」への変更について

 生徒参画による校則の見直し作業において、生徒会から「スリッパから、シューズ型上履きへの変更」についての意見が出され「継続審議」となっていました。
 このたび、生徒会からの強い要望、学校評価アンケートにおける保護者からの意見、健康管理医の医師の指導助言を踏まえ、4月からシューズ型上履きに変更することになりました。

 今回変更を決めた大きなポイントは、地震などの自然災害時に対応するためには、スリッパではなくシューズ型上履きが望ましいという意見が多かったことが挙げられます。

 シューズ型上履きの選定にあたっては、4月からの運用が可能な靴の見本を、業者から取り寄せて、
 ① 生徒会による意見交換
 ② 生徒に対するアンケート調査(生徒会がMicrosoft Formsを活用して実施)
の結果から、「防災対応」をうたっている次の上靴を採用することに決定しました。 


生徒会が、昇降口に見本を展示しました

[ムーンスター] スクールシューズ バイオLT01(防災対応)

 今後、2月中旬に開催するPTA本部役員会で説明することとしています。

 なお、このシューズ型上履きは、新入生は全員対象とし、新2,3年生は任意(希望者)とします。

県教委主催の「生徒が主体的に参画する校則の見直し事例報告会」に、生徒会5名が参加しました

11月8日(水)に県庁で開催された「生徒が主体的に参画する校則の見直し事例報告会」に本校の生徒会5名が参加し、北高の取組について報告しました。
参加した生徒会長の藤本さんは、「生徒参画による校則の見直しを行い、校則は、自分たちを縛るものではなく、時代に合った校則を自分たちであれこれ考えることで、自分たちを守るものなのだということが分かってよかったです。」と話していました。

 

 

令和5年11月9日(木)付徳島新聞

8日のNHK德島放送局でも取り上げていただきました。

テレビトクシマのyoutubeチャンネルです。

 

【徳島県立徳島北高等学校】プレゼン資料.pdf

生徒参画による校則の見直しに係る代議員会を開催しました

10月16日(月)の放課後、生徒参画による校則の見直しに係る代議員会を開催しました。この日は、1学期に議決された意見の確認(代議員会で生徒が否決した意見、継続審議とした意見)と、可決した意見に対する学校から回答がありました。

継続審議になった項目については、来年度に向け、後期生徒会が中心になり議論を進めていく予定です。


 代議員会の様子

 

 

 


 各ホームルームでの報告

代議員会で話し合った内容を、各クラスの代議員がクラスで報告しました。

 


Ⅰ 代議員会で否決された意見
 1 制服
  ⑹ 冬用及び夏用スカートの丈は、膝の中央にかかる長さとする。
   (代)規程廃止とすべき。 【2/20否決】
 2 頭髪、その他
  ⑴ 頭髪は、品位ある清楚なものとし、パーマ、染色、脱色等はしない。
   (代)化粧を許可。【3/20否決】
   (代)ピアスを許可【0/20否決】
   ⑶ コート、ジャンパー、マフラー、手袋等の防寒具は、通学時のみ使用するものとし、安全なものを用いる。
   (代)寒い時に服装の着こなしの緩和。(登下校中、授業中スカートの下に体操長ズボン着用可、授業中でも防寒着着用可)【2/20否決】


Ⅱ 代議員会で継続審議となった意見
 2 頭髪、その他
  ⑴ 頭髪は、品位ある清楚なものとし、パーマ、染色、脱色等はしない。
   (代)頭髪は、自由にする。【継続審議】
  ⑷ 上履き及び下履きは、使用場所の区別を正確にする。また、上履きの色は、学年によって異なるものとする。 
   (代)スリッパから、統一した上履きに変えるべき。【継続審議】


Ⅲ 代議員会で可決され、職員会議で協議した意見
 1 制服
  ⑴ 夏服の着用は6月1日から9月30日まで、冬服の着用は10月1日から翌年5月31日までとする。ただし、気候により移行期間を設けるものとする。
   (代)冬服・夏服の着用を自由にする。【20/20可決】
  (理由)人によって寒さ暑さの感じ方が違うから。

◆学校の意見◆
 現状どおりとする。
 ※ ただし、気候等の状況を鑑みながら移行期間を緩やかに設定し、更衣を行う。
(理由)
 現状においても、体温調節や、暑さ寒さの感じ方について考慮し、ゆとりをもって移行期間を設定するなど、状況によって対応しているため。

   ⑷ ネクタイ、リボンは、冬服着用時には必ず用いる。ただし、配色は、学年によって異なるものとする。
    (代)リボンとネクタイの選択の自由。【18/20可決】
   (理由)男女で区別することやジェンダー問題の解消のため。

学校の意見
 現状どおりとする。
(理由)
 ネクタイ・リボンの選択は、ジェンダーによって決まっているわけではなく、スラックスを履く生徒はネクタイを、スカートを履く生徒はリボンを選択することになっているため。

  ⑸ やむを得ない事情により、制服以外で通学する場合は、願出が必要である。
   (代)球技大会や体育祭などの学校行事の時は、体操服で登校してもよい。また、休日等に部活動のために登校する際は、体操服又は部で定めたチームジャージで登下校してもよい。【16/20可決】
  (理由)登校時、急な天候の変化や汗で制服が汚れたり濡れたりするのを防ぐため。着替えるのに時間がかかるから。夏や、部活後に、汗をかいたまま制服を着るのは不快である。

◆学校の意見◆
 代議員会の意見を受け、規程の運用内容について、傍線部のように修正して変更する。
 → 学校行事等で学校が認める日は、体操服で登校してもよい。また、休日等に部活動のために登校する際は、体操服又は部で定めたチームジャージで登下校してもよい。

 2 頭髪、その他
  ⑶ コート、ジャンパー、マフラー、手袋等の防寒具は、通学時のみ使用するものとし、安全なものを用いる。
   (代)ブレザーを着ずに、防寒着を着用してもよい。【16/20可決】
  (理由)重く、着心地が悪い上に、重ね着をするにも限界はあり、気温の変化に応じての柔軟性がないため。

◆学校の意見◆
 冬季に、登下校の際ブレザーを着用することついては、現状どおりとする。
 ※ ただし、代議員会からの「着心地が悪い」等の意見を受け、素材の変更等によりブレザーの着心地を改善できないか、現在制服業者に問い合わせをし、検討しているところである。
(理由)
 ブレザーは制服であり、登下校において制服(ブレザー)を着ることは、大切である。 

Ⅳ 校則見直しの手続きについて

 1 ホームルーム活動(見直すべき校則について、各クラスの意見の意見を集約し、代議員会に提出)
 2 代議員会(各クラスから提出された意見について協議し、参加者の2分の1の賛成で可決)
 3 職員会議(代議員会から出された意見について、担当課及び学年会で協議した後、職員会議で協議し、決定)
 4 代議員会(職員会議の決定について学校から説明)
 5 ホームルーム活動(代議員会の内容を代議員が報告)
 6 ホームページで見直しの経緯及び内容について公表

生徒が主体となって服装規程について話し合いました

7月13日(木)の6限目に、「私たちの学校の服装規程について」をテーマにして、生徒が主体となって本校の服装規程について話し合うホームルーム活動を行いました。

最初に加藤生徒会長がホームルーム活動の趣旨説明をZOOMで行い、その後、各クラスの委員長が北高の服装規程を確認してから、ワークシートを用いて事前にClassiで配信していたWebサイト「全国校則一覧」を参考にしながら、校則について「現状のまま」「変更するべき」のいずれかを決定し、いずれの場合でも、北高生としての具体的かつ合理的な理由や根拠を考えました。

その後、グループに分かれて協議した後、グループの意見を発表。最後に、クラスとしての意見を決定しました。

  

 

 

 

 

 

放課後には、代議員会を開催し、Microsoft Formsに入力された各クラスの意見をもとに協議し、4項目について、過半数の賛成が得られ可決されました。

  

代議員会で可決された内容については、職員会議に送られ、教職員で協議し、2学期をめどに結果を全校生徒に伝える予定です。