北高の人権教育
【人権教育】今年度も長島愛生園を訪問しました
8月2日(金)に、1、2年生の人権委員と有志の生徒25名が、岡山県にある長島愛生園を訪問しました。
本校では毎年夏休みに国立ハンセン病療養所を訪問し、人権学習をしています。
愛生園では、まず歴史館を訪れ、学芸員の田中さんからハンセン病や愛生園の歴史について学びました。その後、愛生園にある収容桟橋や収容所(回春寮)、監房、納骨堂といった史跡めぐりをしました。
昼食後には、「人権が尊重される社会のために~ハンセン病問題から学ぶ~」をテーマにした講座を受けました。まとめの中で指導員の方は、「ハンセン病患者への差別の問題は、現在あるSNSなどでの人権侵害にも通じる。私たちは、問題を正しく理解して、人権感覚に基づいて行動することが大切だ」と話してくださいました。
訪問した生徒の一人は、「自分の知らないことを知ることができた。家に帰って家族と話をしたい。」と感想を話していました。
人間回復の橋・邑久長島大橋 | 長島愛生園歴史館 |
ハンセン病の概要について学びました | ハンセン病の歴史について、動画で学びました |
長島愛生園の歴史について学びました | 展示を見る生徒達 |
収容桟橋 | 収容所(回春寮) |
納骨堂(3700柱を超える遺骨が眠っています) | 午後からは、学芸員の方の講義をお聞きしました |
人権(教育相談)教職員研修会を開催しました
令和6年7月1日(月)16:00から約1時間、本校スクールカウンセラーである臨床心理士・公認心理師 和田邦美先生より、本校教職員対象に『ストレスマネジメント』についてご講演いただきました。
「教師」は燃え尽き症候群に陥りやすい職業であり、誰かに話すことが一つの対処法であることから、その話を「聴くということ」(傾聴姿勢)を、2人組や4人組になって実践しました。
また、教職員全員で揃って10秒呼吸法を行い、セルフケアに努める心構えを学びました。
応神学園人権教育研修会(フィールドワーク)に参加しました
令和6年6月24日(月)16:00から約1時間、応神学園人権教育研修会が開催されました。応神学園とは、応神地区にある保・幼・小・中・高等学校のことで、各校の教職員がともに研修を行い、本校から3名の教員がフィールドワークに参加しました。
応神公栄会館の清部館長の説明を受けながら、応神公栄会館→諏訪神社→応神老人ルーム→応神保育所→応神児童館→瑞川院跡→えびす湯跡→北野団地→農機具倉庫→高越神社という順で見学し、開始1時間後に応神公栄会館に帰ってきました。
順路の途中では狭い道幅の道路を通ることもありましたが、お祭りに使用する提灯つりが数カ所設置されていたり、団地の隣には親子で寛げる公園があったり、雇用促進のためのハイテクランドが近くに見えたりしました。
このフィールドワークを通して、応神公栄会館周辺地域の人々が為してきた生活改善の歩みを認識することができました。
夏季休業中の人権研修について(案内)
本校では、夏季休業中にハンセン病回復者について学ぶ研修を人権委員を中心に、教員・保護者とともに行っています。
今年は岡山県の長島愛生園を訪問します。
参加を希望される保護者の方は、pdfファイルにある参加申込書に必要事項をご記入の上、お子様を通じてお申し込みください。
1 日時:8月2日(金) 6:30~17:15(予定)
2 場所:国立療養所 長島愛生園(岡山県瀬戸内市)
3 定員:40名(貸し切りバスで移動)
4 参加費:無料(昼食は各自でご用意ください)
5 申込締切:7月4日(木)
人権教育映画鑑賞会について
生徒を対象とした人権教育映画鑑賞会を開催します。
ぜひ、保護者の皆様も御鑑賞ください。
御参加いただける方は、10月17日(火)までに、参加申込書をお子様を通じて担任まで提出してください。
日時:令和5年10月23日(月) 午後1時25分から午後3時5分まで
場所:本校 体育館
上映作品:「ケイコ 目を澄ませて」
【人権教育】岡山県の長島愛生園を訪れました
8月1日(火)に、ハンセン病回復者について学ぶ研修を人権委員を中心に、教員・保護者とともに行いました。
今年は岡山県の長島愛生園を生徒33名、保護者3名で訪れました。
到着後は、長島愛生園歴史館で、学芸員の方からハンセン病の歴史と長島愛生園の由来について説明を受けた後、入所者が上陸した収容桟橋や最初に収容された収容所(回春寮)、監房、納骨堂などの史跡を見学しました。
午後からは、学芸員の方からハンセン病患者が辿った過酷な歴史について更に詳しく説明を受けました。
最後に学芸員の方が仰った、「誤解や偏見がなくならない大きな理由は、世の中の人々がハンセン病患者に対して「無関心」であったことである、これは、ほかの人権課題も一緒なのではないでしょうか」という言葉が強く印象に残りました。
夏季休業中の人権研修について(案内)
本校では、夏季休業中にハンセン病回復者について学ぶ研修を人権委員を中心に、教員・保護者とともに行っています。
今年は岡山県の長島愛生園を訪問します。
参加を希望される保護者の方は、pdfファイルにある参加申込書に必要事項をご記入の上、お子様を通じてお申し込みください。
日時:8月1日(火) 6:30~17:15(予定)
場所:国立療養所 長島愛生園(岡山県瀬戸内市)
定員:40名(貸し切りバスで移動)
参加費:無料(昼食は各自でご用意ください)
申込締切:7月4日(火)
人権研修(長島愛生園訪問)参加者募集案内.pdf
人権演劇鑑賞会
10月24日月曜日に,3年ぶりに朝公演と昼公演の二部制で,体育館にて人権演劇鑑賞会を開催しました。この鑑賞会は,文化庁「子供のための文化芸術鑑賞・体験再興事業」による助成により,実施されました。
演目は,青年劇場の『きみはいくさに征ったけれど』でした。この作品を通して,人と関わること,生きることの大切さ,平和の大切さなどについて考えるよい機会となりました。
終演後,演者のお一人である矢野貴大さんを囲んで座談会が開催され16名の生徒が参加しました。生徒からは,「学校での公演も多いとお聞きしましたが,楽しいことは?」や「1作品にかける稽古期間は?」など多くの質問がされましたが,どの質問にも丁寧にお答えいただき,役者の声を直接聞く貴重な体験となりました。また,座談会と並行して行われたセットや大道具などの撤収作業にも参加させていただき,公演の舞台裏の一部に触れる体験をさせていただきました。
人権教育講演会
10月25日(月)
「夢のかなえ方」との演題で、講師に、一般社団法人日本障がい者ファッション協会CBO“福祉業界のおしゃれ番長” 平林 景(ひらばやし けい)さんを迎え講演会を開催しました。
2年生並びに1・3年生の人権委員と希望者は体育館で対面で、その他の人はオンラインを活用して教室で、講演を聴きました。
講演では、障がい者支援の取組と障がいの有無や性別・年齢などをボーダーレスに、すべての人がおしゃれを楽しめる「bottom' all(ボトモール)」について紹介していただきました。また、社会をよりよいものにするために、一人ひとりが強い思いを持って挑戦することの大切さを、実体験に基づいてお話いただきました。
講演後は、多くの生徒が平林さんと、和やかに質疑・応答などをしている姿が見られました。
人権教育講演会
10月26日(月)
「外国人から見る徳島の魅力と共生社会の実現について」という演題で,張 楠さん(三好市地域おこし協力隊)を講師にお迎えし,リモートで講演を行いました。
<生徒の感想>
・人種や国籍,性格,個性,考え方は違えど,基本的な喜怒哀楽などの感情は共通しているというお話が印象に残りました。
・張さんが「旅」や「日本」が心の底から大好きであることや,大好きなことをたくさんの人にご自身の考えで発信している姿にとてもすごいなと思い,私も自分の「好き」を発信していけるようになりたいです。
・言葉による交流は大事だけれど,言葉が通じなくても何か同じものを共有することで,お互いの感情や素直な気持ちを分かち合うことができるという言葉が心に残りました。
・これからは人や地域,また国に対しても先入観をもたずにそれらを知った上で,それぞれのすばらしい面を尊重していきます。
北高祭 人権作品展
人権教育講演会
生徒感想
・ハンセン病について誤った知識を持っている人には,正してもらいたいと思ったし,私自身も両親や親戚に今日の話をしたいと思った。差別や偏見はあってはならないことだと思うし,ハンセン病患者の人が苦しい辛い思いをしたからこそ,今度は私たちが差別のない社会にしていく必要があると思った。
・人間がたとえどんな病気になったとしても,差別をすることは許されないし,今まで差別してきて反省しても,傷つけてきた時間はもう元には戻らないので,どんな時でも一言一言責任を持って誰も傷付くことがないように気をつけていきたいと思います。
・今の時代情報はすぐに広まり消せないものになる。だから間違った知識ではなく,正しい知識を持って間違った情報には,はっきり違うと言えるようにしたい。知るとiいうことが大切だと思うので,ニュースなどを見て今の現状を知っているというような人になりたい。
人権教育講演会の御案内
ぜひ,保護者の皆様も御参加ください。
御参加いただける方は,12月4日(水)までに,参加申込書をお子様を通じて担任まで提出してください。
日時:令和元年12月6日(金)午前9時から午前10時20分まで
場所:本校 多目的ホール
演題:『ハンセン病回復者との交流に学ぶ~無知からの偏見・差別~』
講師:徳島県ハンセン病支援協会 会長 十川 勝幸 さん
12月6日 人権講演会案内td.pdf
人権演劇鑑賞会について
劇団銅鑼(どら)の「チャージ」を,全校で観劇しました。働くこと,生きること,人を信じること・・・多くのことを考えさせられる公演でした。
観劇後には劇団の方と生徒たちで座談会を行いました。また,セットや大道具などの撤収作業を,生徒たちも一緒になって手伝いました。
生徒感想
・この劇を見て「人を信じる」ということが「相手の存在を認める」ということだと気づきました。
・この人権劇を見て人と人,それから親との価値観の違いは色々あるのだなと感じた。自己中心的ではなく客観的に自己を見つめることが大事だと感じた。
・人を信頼するということは大きな力を持っていると感じた。生きる環境とどんな人と関わるかがとても大切だと感じた。
・人間誰でも間違いはあると思うが,その時に誰かが正しい道へ進むことに手助けをしてあげれば,いくらでもやり直せるのだと思った。人は周りの人に支えられながら生きているということを改めて感じた劇だった。
人権演劇鑑賞会について
ぜひ,保護者の皆様も御鑑賞ください。
御参加いただける方は,10月24日(木)までに,参加申込書をお子様を通じて担任まで提出してください。
日時:令和元年10月28日(月)午後1時30分から3時30分まで
場所:本校 体育館
上演作品:『チャージ』(劇団 銅鑼)
人権演劇鑑賞会案内.pdf
大島青松園訪問
7月24日(水)に1,2生の人権委員,参加希望生徒や保護者,教職員 計33名で,香川県の国立療養所大島青松園を訪問しました。
今年4月に開館した社会交流会館など園内見学の後,徳島県人会の方々との交流会を行いました。交流会では,昔と今の島での生活などについてお話を伺った後,私たちの質問にも丁寧にお答えいただき,ハンセン病について深く考える機会となりました。
9月の文化祭では,ハンセン病をテーマに今回の訪問を通して学んだことを元に人権展を行う予定です。この展示により,今回ハンセン病について理解したことを少しでも多くの人に伝え,ハンセン病回復者の方々への偏見や差別が一日でも早くなくなるようにしていきたいと思っています。
人権教育講演会について
<生徒感想>
・今回の講演で初めてバイアスという言葉を知りました。確かに先入観や第一印象から人を判断してしまい知らず知らずのうちに相手を傷つけていたと思うと,申し訳ないと思いました。少しでもマイノリティ側の気持ちに寄り添うことが大切だと思いました。
・自分には関係のないことだと思わず一人ひとりが当事者だと思うこと,自分が知らないだけで色んなマイノリティの性があるということ,そしてその二つを持ちつつ視野を広く持つことが大切な事だと思い胸に刻みます。
・今回の講演会で性的マイノリティに関する知識をもう少し向上したいと思いました。
人権教育講演会について
鳴門教育大学教授の阿形恒秀先生を講師にお招きし,1年生を対象に「いじめを考える~同世代人間関係の意味~」という演題で講演をしていただきました。
<生徒感想>
・同世代との人間関係がどのように大切であるかが改めて理解できた。私は「明日っていうのは今日の続きじゃない」という言葉とそれに関する話が印象に残った。私にも少し苦手な相手はいるが,もしかしたら明日にはとても仲良くなれているのかも知れないということになんだかはっとしたように思う。
・「人を嫌いになるのは悪いことではない」という言葉を聞いた時,とても驚きました。大人はみんな「誰とでも仲良くしなさい。」と言うと思っていたからです。その言葉を聞いて,張っていた糸が少し緩むようなそんな感覚でした。気持ちが楽になったのだと思います。苦手な人とも距離を保ってつきあえたらいいと思います。
夏季休業中の人権研修について(案内)
本校では,夏季休業中にハンセン病回復者について学ぶ研修を人権委員を中心に,教員・保護者とともに行っています。
今年は香川県の大島青松園を訪問します。
参加を希望される保護者の方は,pdfファイルにある参加申込書に必要事項をご記入の上,お子様を通じてお申し込みください。
日時:7月24日(水)9:00~17:00(予定)
場所:国立療養所 大島青松園(香川県高松市)
定員:40名(貸し切りバス・船で移動)
参加費:無料(昼食は各自でご用意ください)
申込締切:7月3日(水)
人権研修(大島青松園訪問)参加者募集案内.pdf
学年別人権教育講演会について(案内)
参加を希望される保護者の方は,下のpdfファイルにある参加申込書に必要事項をご記入の上,お子様を通じてお申し込みください。
日時:7月9日(火)・10日(水)・11日(木)
いずれの日も 14:30~15:30
場所:多目的ホール
申込締切:7月3日(水)
人権教育講演会(7月)案内.pdf
人権教育教職員研修
5月23日(木)
不動文化会館長の森田茂先生を講師にお招きし,教職員を対象に「人を認めることの大切さ」(同和問題)という演題で講演をしていただきました。
現在もなお部落差別が存在するという事実に基づき,森田先生の熱心なお取組をお聞きしました。同和問題をはじめとする差別解消に向け,今後も教職員一人ひとりが根気強く取組んでいくことの重要性を再確認しました。。
1年生人間関係づくりワークショップ
1学年人権教育講演会
生徒の感想
・家族から引き離され,人生をたたみ一畳だけで過ごすなんてあまりにも悲惨で,当時の国の方針に怒りを覚えた。
・「自分の故郷が世界中のどこよりも遠い」という言葉が頭を離れません。周囲の目を気にして帰ることができないという今の現状にも驚いた。
・周りの人たちの行為は最低だと思う反面,自分だって同じ行為をしてしまうのではないかという考えが私の中にあった。自分ももっと理解を深める必要があると思った。
・過去は変えられないが,これからハンセン病と似たような状況がおこらないようにしていくことが大切。
・無知や偏見が知らぬ間に人を傷つける。正しく理解し,関心を深めていくこと,他者を理解し尊重できる人になれるよう努力していきたい。
人権教育講演会の御案内
日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
さて,保護者の皆様と第1学年生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひ御参加いただきたく御案内申し上げます。
日時:平成30年12月7日(金) 午前9時から午前10時20分まで
場所:本校 多目的ホール
演題:『ハンセン病回復者との交流に学ぶ~無知からの偏見・差別~』
講師:徳島県ハンセン病支援協会 会長 十川 勝幸 さん
※参加して頂ける方は,12月5日(水)までに添付書類に必要事項を記入して,申込書をお子様を通じて担任へ提出してください。
人権教育講演会の御案内.pdf
2018/11/5 人権演劇鑑賞会
本作品は,ヘレンケラーの実話をもとに脳性麻痺による重度の障がいのある松兼功氏が自らの思いを込めて脚本を書いたものです。これまでの作品のような「奇跡」ではなく,ヘレンと家庭教師アニー・サリバンとのコラボレーション(合作)として描かれ,現代に生きる私たちにとっても見つめ直すべき問題を考える作品として,ロングセラーを続けています。今年度も全国で30ステージ,本校が千秋楽とのことで,心のこもった舞台挨拶もしていただきました。また,舞台終了後は,バックステージツアー・座談会の機会も設けていただき,多くの生徒が生の舞台を見たり,役者の方の声を直接聞くなど貴重な経験となりました。
生徒の感想
・自分の気持ちを人に伝えられないのは,とてももどかしくて苦しいだろうなと思った。
・サリバン先生は,自分の弟にしてあげられなかったことをヘレンにすることで救われたのかなと感じた。
・相手を知ろうとしないと見えないものもあると思った。相手を知る努力が大事。
・学ぶ,体験する,人と触れ合うこと,すべてを経験しながら生きることが幸せだと思う。
・障がい者だからといって,勝手な自分の概念で決めつけず,その人を知るためのコミュニケーションをとっていきたい。誰もが住みやすい環境を作る社会になってほしい。
・あきらめないこと,可能性を信じることの大切さを学んだ。
・「服従」という言葉がひっかかった。生徒の心の声を引き出せるような教員になりたい。
・人と人とのつながり,伝え合うことの喜び,小さな努力,それこそが生きることだと改めて考えさせられた。
人権演劇鑑賞会の御案内
日時:平成30年11月5日(月) 13:30 ~ 15:30
場所:本校体育館2階
詳細は次のファイルをご覧下さい。
人権演劇鑑賞会の御案内.pdf
人権教育研修会 長島愛生園訪問
まず,長島愛生園歴史館で,学芸員の方から展示の解説を受けた後,各自で見学し,次に屋外の収容桟橋や監房跡などの史跡を,学芸員の方から案内をしていただきました。昼食を挟み午後からは,ハンセン病回復者の方との交流をしました。隔離政策がとられていた当時のつらい体験や長島邑久大橋架橋運動,「らい予防法」廃止運動など,闘いの歴史を語ってくださいました。最後に若い人たちに,「このような人権侵害があったことを語り継ぐ新しい世代の語り部になってほしい。」そして,「一度だけでなく,また来てください。」と言ってくださいました。
この研修の成果は,北高祭の人権展で展示します。
収容所跡にて 歴史館内にて
3学年人権教育講演会
最初,質問を交えた自己紹介から始まり,LGBTを含む性的マイノリティを性的指向・性自認・性表現の視点からとらえ,みんなが多様な性の一員であるとの話がありました。そして,様々な偏見が存在することや,知識や言葉を知っておけば,自分の力ではどうすることもできない違いを持つ人と出会ったとき,不用意に傷つけることは避けられるということを教わった後、「あなたならどうしますか?」という問いかけがありました。
最後に歌って頂いた「Nella fantasia」というイタリア楽曲は,ホール全体に,一人一人の心に響きました。
生徒の感想
・自分の周りで出会ったことがなく,差別的な意識をもっていたことに気づいた。
・「性的マイノリティだから不幸というわけではない」という言葉が印象に残った。
・「性的指向」「性自認」「性表現」からとらえると,性のあり方はLGBTよりさらに多様であり,より理解が深まった。
・自分の性的指向,性自認について,これからゆっくり向き合っていきたい。
・「女なのに」と言われて違和感を覚えることが度々あった。自分がしたいことを好きなようにできる,もっと気軽に意見交換できる世の中になってほしい。
・最後の質問はよかった。誰に対しても,特別視するのではなく公平に接したい。
・これから先,友だちに相談されることがあるかもしれない。自分自身,今は異性が好きと思っているけれど,将来は分からない。今のうちに知識をためておきたい。
・性的マイノリティとかマジョリティとかの区別のない社会,すべての人が自分らしく生きられる社会になるようにしたい。
2学年人権教育講演会
集団暴行により命を奪われた息子さんについて,事件後は止まった時間と動いている時間の2つの時間軸の中で多くの葛藤を抱えながら考え,取り組んできたことを語ってくださいました。そして,息子さんを等身大で表したメッセンジャーとともに,「世の中でたった1つの命を大切に,奪うことも,なくすこともない,加害者も被害者もない社会を作ってほしい」という言葉が伝えられました。また,手記『おもかげ』を寄贈していただきました。
生徒の感想
・実際に経験された話は,言葉が重く,気持ちがとても伝わってきた。
・犯罪はいつ自分にふりかかってきてもおかしくないということを再確認した。
・人の手足は凶器にもなれば,人を救うこともできるという話があったが,そうなると大事なのは,その手足を制御し,感情を司る脳である。卑劣で残忍な行為は許されない。
・何十年経っても消えない心の傷を語り続けることができるのは息子さんを心から想っているからだと思う。
・自分の生命は自分一人だけのものではなく,親から渡されたバトンを次につなぐ役目があるのだと分かった。自分の生命,他人の生命どちらも大事にしていきたい。
1学年人権教育講演会
講演では,依存と自立を繰り返しながら成長する児童期・青年期において安心基地は親から仲間になること,その仲間関係の難しさをリアルな視点からとらえ,思考を停止することなく考えること,偽りではない本当の仲間をつくることの大切さなどについて話がありました。また,「100万回生きたねこ」などの絵本,スウェーデンのテレビで放送されているいじめをテーマにしたメッセージビデオなども見せていただきました。
生徒の感想
・「悪は悪人ではなく,思考停止の凡人が作る」という言葉が心に残った。
・いじめがなぜ起こるのか理由がよく分かった。
・今までの自分に後悔する行動がいくつもあった。
・絵本から「責任」の大切さを痛感した。「私のせいじゃない」は恐ろしいと思った。
・「いじめはダメ」という講演ではなく,すごく深く,心に響いた。
・いじめは子どもだけの問題ではなく,戦争や差別と同じように努力が必要。
・本当の仲間とは何かを考えたい。他人の安心基地に自分がなる。
保護者の皆様へ
日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
さて,保護者の皆様と各学年の生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひご参加いただきたく御案内申し上げます。
詳しくは,次の資料をご覧ください。
人権教育講演会の御案内.pdf
保護者の皆様へ
日頃は,本校の人権教育に御理解,御協力を賜り,厚くお礼申し上げます。
さて,本校では,毎年夏季休業中に人権委員会を中心に,人権研修会を実施しています。今年は岡山県の「長島愛生園」を訪問し,園内や歴史館を見学する予定です。
ハンセン病についての理解を深め,偏見や差別の現状を知り,人権の大切さを考えるよい機会と存じますので,ぜひ参加くださいますよう,ご案内申し上げます。
詳しくは,添付いたしました資料をご覧ください。
人権研修について(長島愛生園).pdf
人間関係づくりワークショップ
まずはじめに,自分たちが日頃どんな会話をしているかを振り返り,その後学校で起こりうる困った場面を想定し,自分たちも他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学びました。最初は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べ合うようになり,活動の最後には,各班ごとに考えたアサーティブな表現をめざして,各班・各ホームルームとも意欲的に取り組みました。
生徒の感想
・友だちとの関わり方について見直すことができた。
・あまり話したことのない人とも話せて楽しかった。自分にはない着眼点があった。
・みんなで発表ができて良かった。クラスのみんなとの関係が深まった気がする。
・相手も自分も尊重するって意外と難しいなと思った。
・相手も自分も傷つけない方法が分かった。より良い友だち関係をつくりたい。
・普段相手が傷つかないように言葉をかえしているか不安になった。今後は意識したい。
・自分が嫌なことでも受け入れていたが,これからは相手を思いやりながら断ろうと 思った。
・アサーティブな表現を心がけようと思いました。とっさにできることが大事だなと思いました。心遣いができる人に成長していきたい。
説明を聞く アサーティブな表現を考える 班で話し合う
みんなで考えます 判定 表彰式
1学年人権教育講演会
生徒の感想から
・ハンセン病患者であった方たちの,「偏見や差別を受けていた過去を恨まない。」という言葉や,恨むどころか今を楽しく生きようとする前向きな考え方に心打たれた。社会の担い手となっていく私たちが,ハンセン病患者の方々に向けられたような差別がない社会をつくるため,高校生のうちからできることをしていきたいと思う。
・法律がなくなった今も,未だに故郷に帰れない方がいることを知った。今回ハンセン病に関する正しい知識を得ることができた私たちが,少しでも多くの人たちに伝えていかなければいけないと思った。
・ハンセン病に限らず正しい知識と理解が大切だと改めて感じた。機会があれば大島青松園に行き,ハンセン病回復者の方々といろいろなお話をしたいと思った。
平成29年度「人権に関する児童生徒の作品」表彰式及び発表会・展示会
・「作詞作曲」 高校生の部 教育長賞 1年 坂本萌歌さん
・「標語ポスター」高校生の部 教育長賞 1年 田中絵梨奈さん
理事長賞 1年 武林樹さん
人権教育映画会「この世界の片隅に」を鑑賞しました
主人公が18歳で、生徒の皆さんと同じ年頃の設定であったことで、作品に入り込んでみてくれた人が多かったようです。登場人物たちの様々なセリフに共感したり考えを巡らせたという感想を持った人もいました。
生徒・保護者の感想(抜粋)
・従来の戦争を描いた作品と違って、日常生活を時に笑いを交えながら描き、やがて戦争が激しくなって主人公から奪われていくものや悲しみが印象深く描かれていた。
・見たい映画だったし、深く心に響いた。映画の中で様々な人たちが自分以外の人のことを思い走りまわっていた。今していることはどこかでつながって未来が広くなる。そんなことも考えた。
・今生きていることも、友達と出会えたこともすべて当たり前のことではないと思い直すことができた。つらいことがあって嫌になることもあるが、すずのように強く、一歩一歩進んで生きていきたいと思った。
・戦争を知らないわたしたちが、戦争を考える機会を持つことは、非常に意味があると思う。映画を通して現在の平和のありがたさをかみしめた。
人権教育研修会 大島青松園を訪問
まず、徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんに案内をしていただきながら、納骨堂や「風の舞い」など園内のフィールドワークを行いました。次に、徳島県出身の回復者3名の方と交流会を行いました。当時のつらい経験など貴重なお話を伺うことができました。また、私たちからの質問にも丁寧に答えていただきました。
ハンセン病問題は過去の問題ではなく誤った政策や考え、無知が原因となる人権侵害であり、現在でも起こりうる問題です。正しく理解し、周囲の人や後の人に伝え、つないで、偏見・差別をなくしていくことが大切だと改めて感じました。
フィールドワーク
交流会
この研修で学んだことを人権委員がまとめ、9月10日(日)の文化祭で展示しました。
文化祭展示
人間関係づくりワークショップ
より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として,今年度は5月9日,10日,11日に,このワークショップを実施しました。
2ホームルーム80人を2時間単位で3日間に分けて行いました。まずはじめに自分たちが日頃どんな会話をしているか改めて確認し,そして,学校で起こりうる困った場面を想定し,自分も他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学びました。最初は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べ合うようになったり,活動の最後には,各班ごとに考えたアサーティブな表現を盛り込んだ会話を,ロールプレイを用いて発表しました。よりアサーティブな表現をめざして,各班・各ホームルームとも意欲的に取り組みました。
生徒の感想
・とても楽しかった。これまで以上に友だちの接し方について考えていきたいと思った。
・あまり話しをしたことない人とも意見を出し合って発表することができて良かった。
・自分のことを改めて見直すことができた。いろんな人の考え方を知ることができた。
・相手を思いやりながら言葉を選んで断るのは少し難しいと感じた。
・理由をきちんと話すことが大切だと思った。
・自分の気持ちを伝えることも大切だということがわかった。
・アサーティブな表現について知れてよかった。これからの生活に生かしたい。
ワークショップの様子
説明を聞く | 班で話し合う | 表現のポイント |
班で発表 | 判定 | 表彰式 |
1学年人権教育講演会を開催しました
12月8日(木)に1学年を対象に,「ハンセン病と人権を考える~無知からの偏見・差別~」と題して徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸先生にご講演をしていただきました。
ハンセン病は感染力が非常に弱く,現在では簡単に治癒する病気である。薬のない時代には顔や手足に後遺症が残ったので人々の偏見にさらされた。特効薬が出て治癒するようになった後も,間違った法律が廃止されなかったため,回復者の方たちが50年,60年と隔離され続けた。そのため,地域での偏見・差別が強く,故郷に帰りがたくなっている。など,お話しいただきました。高齢になっている回復者の方々が自然体で故郷に帰られるよう,正しい知識を持って,偏見や差別のない社会を作っていくことが大事だと思いました。
第45回徳島市・佐那河内村人権教育研究大会
多目的ホールで開会行事が行われ,この後,各ホームルームで公開授業が行われました。人権学習のホームルーム活動の他,教科で人権について学ぶ授業もあり,生徒達の学習の様子をご覧いただきました。
そして,研究会では,立命館大学政策科学部教授桜井政成氏を講師にお迎えして『大災害における災害弱者への配慮』と題した講演を行いました。先生ご自身が阪神淡路大震災を経験し,ボランティアとして避難所に駆けつけたときのさまざまな経験をきっかけとしてボランティア活動に関心を持たれました。その後も災害ボランティアとして活動される中で様々な人権問題に気づかれたそうです。
日常の中で見えにくい隠れていた問題が災害時に露わになって出てくる。最も弱い立場の人に被害が集中する。コミュニティがしっかり機能していると立ち直りも早いので普段から地域との繋がりを強化する必要がある。災害時には学校は避難所となるので地域との繋がりを日頃から持つことが大切である。また,人々とコミュニティのニーズに対応した活動に従事する中で学ぶ経験的学習(サービスラーニング)では,互恵と活動についての振り返りが重要な鍵である。など様々な知見をいただいた講演でした。
これらのことを,本校の人権教育に活かしていきたいと思います。
開会式 あいさつ
公開授業1 公開授業2
公開授業3 公開授業4
授業参観
講演会
展示1 展示2
人権教育研修会 長島愛生園を訪問
学芸員さんの案内を受けながら,『歴史館』に展示されているハンセン病とハンセン病回復者の療養所での生活に関する資料を見学したり,かつて使用されていた『収容桟橋』をはじめ,島内に残るいろいろな施設を回るフィールドワークを行いました。
ハンセン病問題について,度々訪問させていただいている香川県の大島青松園とはまた違った視点で学ぶことができました。
ハンセン病問題は過去の問題ではなく,誤った国の政策や考え,そして無知などが原因となる人権侵害は今も起こりうる問題です。正しく理解し,まわりの人に伝えて,偏見・差別を無くしていくことが大切だと再認識しました。
この研修で学んだことを人権委員がまとめ文化祭で展示しますので,是非ご覧ください。
邑久長島大橋 長島愛生園歴史館
隔離からの解放を象徴する橋 バスから降りて歴史館へ向かう
奥が離島だった長島
歴史館での学習
学芸員さんからハンセン病問題について説明を受ける
フィールドワーク
学芸員さんの案内のもと園内に残る史跡を巡る
人間関係ワークショップ
より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやることができるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として,今年は5月10日,11日,12日 に,このワークショップを実施した。
2ホームルーム80人を2時間単位で3日間に分けて行った。まずはじめに日頃の自分たちの会話の様子を改めて確認した。そして,学校で起こりそうな困った状況に対して,自分も他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学んだ。開始直後は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べあうようになってきた。そして,活動の最後には,各班ごとにアサーティブな表現を盛り込んだ会話を考え,ロールプレイを用いて全体発表も行った。
生徒の感想
・楽しかった。仲良くなれた。
・コミュニケ-ションの取り方と人間関係の大切さが分かった。
・普段の会話から今日学習したことを意識したい。
・人と話すときは,言葉だけでなく,表情や話し方も気にしたいと思った。
・アサーティブな対応をすることは難しいと思ったが、気をつけてしていきたい。
・友達を傷つけない断り方が知れて良かった。
・自分も相手も大切にしたい。
自己表現について説明を聞く 班で話し合う1
班で話し合う2 班で話し合う3
ロールプレイ 判定
「いのち輝く メッセージ」表彰式
入選 鬼田 菜摘 佳作 蔭山 玲奈
箕田 萌花 遠藤 さくら
杉本 亜希 長谷 雄大
人権講演会(ひとり芝居)を開催しました
11月12日に,子どもの学び館代表取締役・福永宅司さんをお迎えして,人権講演会「君をいじめから守る」を開催しました。
いじめやいじめが原因で亡くなるというニュースが絶えないなかで,「人間は幸せになるために生まれてくる。陰口を言うために,人をいじめるために生まれてくる人はいない。」「自分が幸せになりたいなら,人を幸せにしよう。」ひとり芝居を通じて強いメッセージを私たちに分かり易く伝えていただきました。
生徒感想(抜粋)
・実話を交えた舞台は,感情や場面が伝わってきて苦しかったです。でも数人が本気になれば,本当に大勢の人を動かせるのだとわかりました。
・自分の悩みを打ち明ける場面は印象的だった。悩みの多い時期をどう過ごしていくべきかを深く考えるきっかけになった。
・生徒だけでなく先生や家族、地域の人たちの団結や協力も必要だと思った。
・見ていて思い当たることやつらい気分になるところもあったが,見て良かったと思う。 自分の発する言葉に責任を持てる人間でありたい。
人権教育教職員研修会
大島青松園との交流会
8月7日(金)に徳島県ハンセン病支援協会十川勝幸さんに御同行いただき,生徒19名・保護者3名・教職員9名でハンセン病についての正しい知識を学習するために香川県の大島に行きました。
昨年は台風のため取りやめとなり,2年ぶりの訪問でした。行きのバスでは約1時間,ハンセン病について十川先生に御講演いただきました。
大島をフィールドワークした後、徳島県人会の5名の方々から,入所当時のこと,現在の生活のこと,今後の青松園の存続についての思いなどを伺いました。青松園も高齢化が進んでいることを実感しました。
ハンセン病による差別は決して過去の話ではありません。ハンセン病回復者の人たちに対する偏見や差別と同じような差別はこれからも起こりうることです。
私たちは差別や偏見を生まないよう,正しい知識を持たなければなりません。回復者の思いを受け止めて行動していきたいと思った研修でした。
この研修の成果を9月の文化祭で展示しますので,見に来てください。
高松港から大島へ 納骨堂
ミニ八十八ヶ所 風の舞
人間関係づくりワークショップ
2クラス合同で行う、2時限連続のプログラムです。入学して1ヶ月が過ぎ、高校生活に少し慣れ、周りにも気を配る余裕ができてきた頃です。ここで、改めて、友達への声かけを客観的に見なおすことで、友達関係をうまく築いてほしいと考え行いました。
アサーティブメッセージについて説明を受ける | グループでの話し合い |
配役を決めて発表 | 審判による判定 |
<生徒の感想>
・相手の気持ちを考えて話をするのはとても大切だと思った。
・自分の意見を伝えるのが苦手なので、今日のワークショップがあって良かった。自分から伝えることを実践したい。
・断り方もいろいろあると思った。
・班で考えることで、たくさんの意見を聞けた。アサーティブな考えや行動が大切だと思った。
・意志を上手に伝えることで、自分にも相手にとっても良い関係が築けるのだと思った。自分も相手も尊重していきたい。
・相手を傷つけることなく断るポイントを教わった。これからの生活でしっかり生かしていきたい。
・クラスの子と少し仲良くなれた気がする。困っている子を見たら一緒にいい形で解決したい。
「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」教育長賞受賞
オープニングでは、「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」作品の表彰式が行われました。本校からは“ありがとう”の気持ちや人権尊重の思いが伝わる短い手紙やメッセージ作品を応募し、幼稚園児から大人の方まで多数の作品の中から本校生の6作品が教育長賞などを受賞しました。
教育長賞 藤井未来さん
入選 経塚菜央さん
入選 清田朋花さん
入選 島田千聖さん
入選 一宮紫苑さん
入選 光武磨凜さん
表彰式
受賞作品展
人権講演会を実施しました。
インターネットを利用した、いじめや誹謗中傷などの人権侵害が増えているが、インターネットは道具の一つなので、使用する側の問題である。日頃からの友人関係を見直し、豊かな関係を作ることが必要だ。他人に振り回されずに自分を大事にしようと、ご自分の体験を含め、親しみを込めた口調でお話しいただきました。
生徒感想(抜粋)
・どんなに技術が進歩しても私たちが変わらないと、いじめはなくならないと思った。
・ネットでつながる薄っぺらな関係より、直接なんでも言い合える関係のほうが、これから先もつながっていける友人だ。そんな当たり前だけれど大切なことに気づかせてもらった。
・自分に嘘をつかずにありのままを受け入れてくれる友人を作りたい。
・コンプレックスの話を聞いて自分の悩んでいることが楽になった。みんな違って当たり前。自分を好きになろうと思えた。
・人権問題を自分には関係ないと思うのではなく、自分の問題として聞くことができた。
・決して溺れることなく、インターネットを正確にそして安全に使いこなしていくことが、私たちに求められていると思った。
「命の大切さを学ぶ教室」開催
当時18歳だった次男を同級生ら3人による集団暴力で亡くされた。生まれたときの喜びや高校生活そして事件に遭うまでの様子など,ご自身の経験を中心とした内容であった。
加害者にも被害者にもならないようにしてほしい。そして,生きていると,苦しみや悲しみ,痛みなどがたくさんある。生きることが,辛くてどうしようもない時もあるかもしれないが,そんなときは,どうか誰かに助けを求めてほしい。信じられない人ばかりではなく,周囲には必ず話を聞いてくれる人がいる。勇気を出して助けを求めてほしい。生きてさえいればいいことがある。自分の命を全うしてほしい。とお話くださった。
生徒の感想(抜粋)
・昨年友達を急に亡くしそのとき病院のICUにも行ったので,今日の話と重なるところがあり心に響いた。生きているという幸せを大切に生活していきたい。
・改めて自分の命を大切にしようと思った。自分が死んでしまうとたくさんの人が悲しむ。命を大切にこれからの人生を送りたい。
・友達にも兄弟を失った人や大切な人を失った人がいる。手を握ると温かい。生きていることがどれだけ幸せなことか改めてわかった。
・自分の命が無くなると自分だけでなく周りの人も悲しませるんだと改めて思った。だから,自分の命も人の命も大切にしようと思った。自分の手で誰かを助けられるようになりたい。
・握ると握り返してくれる私たちの手は周りの人を支えることができるけれど、一つ間違えると暴力にもつながるという言葉が印象に残った。また、何気なく言った言葉でも人を傷つけてしまうのでもっと気をつけようと思う。
・いろいろ考えさせられる話だった。何回も泣きそうになった。今,悩んでいることが本当に小さいことだと思った。家族や友人を大切にしたい。
・このような話を聞くのはとても辛く苦しかったけれど,命の大切さや重さを考え直すよい機会になった。いつ被害者や加害者になるか分からないので普段の行動に気をつけたい。
大島青松園との交流会
平成25年8月9日(金)にハンセン病患者に関する人権問題を理解するため,
大島青松園を訪問し,島内の見学と徳島県人会の方たちとの交流会を行いまし
た。
人権委員や希望生徒24名,教職員10名と保護者1名は9時過ぎに学校を出
発しました。この交流会には,徳島県ハンセン病支援協会会長である十川勝幸
さんに同行していただきました。そして高松港までの移動の間,ハンセン病につ
いての説明を受けました。
高松港から官有船で約20分,大島に到着しました。しかし,ハンセン病患者
の方々にとっては,長い間渡ることのできない距離でした。
島に到着すると,暑い中入所者の方が港でにこやかに出迎えてくれました。
〈研修1〉 島内の見学
到着後,早速,島内の見学を行いました。少し坂道を上ると『納骨堂』に着き,福祉
課長から説明がありました。
青松園の納骨堂には明治42年の開園後に亡くなられた,2千体あまりの遺骨が納
められています。ハンセン病患者に対する差別のため,亡くなられても故郷の墓地に
埋葬することができないためここに置かれています。
納骨堂の側には,3つの石碑があります。そのうち『南無佛』と記されたものは,納骨
堂ができる前に亡くなられた患者の遺骨が埋葬されています。また,『鎮魂の碑』は園
内で結婚するためには断種を強制されたため,生まれることができなかった胎児への
哀悼の意を表すものです。
その後,患者の方々が園内にいながら四国八十八カ所巡礼ができるよう設けられたミニ
八十八カ所のご本尊の石像の側を通り,『風の舞』のモニュメントへ
風の舞は「せめて死後の魂は風に乗って島を離れ自由に解き放たれふるさとへ帰れるよ
うに」との思いを込めて,見晴らしの良い高台に作られたモニュメントで,亡くなられた患者
を火葬し納骨した残りの骨を納めています。
その後,坂道を下り海岸近くの「解剖台」へ。
この解剖台の上で,昭和30年頃まで遺体解剖が行われていました。患者はみんな入所
時に解剖承諾書への署名を促されたそうです。この解剖台は,一度海中に投棄されていた
ものを再び引き上げたそうです。
〈研修2〉 徳島県人会の方との交流会
昼食後,大島会館内で徳島県人会の方々との交流会を行いました。
まず,自己紹介を兼ねて県人会の方々より,発病から青松園入寮までと現在の生活など
についてお聞きした。そのなかで,発病が太平洋戦争中~戦後の栄養・衛生状態が決して
良くなかった時であること,ハンセン病が発病していると分かったときの周囲の人々からの
差別的な視線やいじめなどにより故郷に居づらくなったこと,平成8年に「らい予防法」が廃
止された後も,家族に迷惑がかかることや高齢になったことなどにより,社会復帰ができな
かったことなどを話していただきました。
その後,私たちの質問に答えてくださいました。その中で,「ハンセン病患者への理解は
らい予防法による隔離政策によりその機会を失ってしまった。皆さんには,今日の経験を他
の人たちに話してほしい。」との言葉は,重く切実なものでした。
交流会の後,映画「風の舞」を鑑賞しました。
帰りも入所者の方たちに見送られながら,大島港より高松港に出港しました。
人権講演会
6月3日(月)午後2時から保護者と教職員を対象とした人権講演会を開催しました。
「子どもの命 守れますか ~ケータイからのインターネットと人権~」と題して
千斗枝(せんとし)グローバル教育研究所代表 山中千枝子先生に御講演いただきました。
平日の午後にもかかわらず、保護者の方々にも参加頂くことができました。
インターネットを用いた人権侵害の実情や、生活の中にスマートフォンやタブレットがどんどん入り込み子ども達の生活を脅かしている現状を知ることができました。
防御策としては、人と人とのコミュニケーションをしっかり持たせることであるとアドバイス頂きました。
感想
・進化するスマートフォンの利便性だけにしか目を向けていなかったけれど、その裏にある怖さを知ることができた。便利なものが「人の幸せになる権利」を脅かしていることを、十分に認識し対応していきたい。
・子どもにスマートフォンを持たせている親の責任として、どのように利用しているかを確認しなければいけないと思った。
人間関係づくりワークショップ
5月8日・9日の両日、多目的ホールで人間関係づくりワークショップを教育相談課と
人権教育課が合同で実施しました。
このワークショップは入学して1か月が過ぎ、友達関係ができつつある1年生を対象
に、アサーティブな表現を学ぶことを目的に平成21年度から実施しているものです。
アサーティブとは、一方的に主張するでもなく、自分の気持ちを抑え込むのでもなく、
自分も相手も尊重して柔軟に行動することです。
パワーポイントやロールプレイによる説明を受けた後、班ごとに話し合ったことを、発
表していきました。最後にはクラス対抗でよりアサーティブな表現ができているのはど
ちらかを競い、楽しみながらよりよいコミュニケーションの取り方について学ぶとともに
各クラスの絆を深めることができました。
進行役からの説明を聞いています。 進行役によるロールプレイの実演。
班で意見交換をしています。 審査員の先生方の前でクラス対抗の発表。
このワークショップをきっかけとして,学校や家庭の中で自分の気持ちを
うまく相手に伝えてほしいと思います。
人権問題講演会『私たちのまわりに~人権と同和問題~』
講師は千斗枝グローバル教育研究所代表山中千枝子先生でした。人権教育研修、講演、啓発等生涯学習活動を中心として全国的に活躍されている方です。
正しく知ることが差別を無くすことであり、人権問題を解決するには、一人一人が自分の周りの身近な差別を無くすことから始まる。誰もが幸せになるために生まれてきていて、その幸せになる権利が人権であると考えられる。など、私たちにわかりやすい言葉で、心にひびくお話をしていただきました。
講演の後の質疑応答も活発に行われました。
生徒の感想文
・同和問題について正しく知ることの必要性を教えてもらいました。差別の実態を知ることで同じ過ちが繰り返されることを未然に防ぐことができるという考えを知ることができました。
・今までの人権学習はあまり身近のものとして感じられてなかったけれど、先生の話ではとても現実味がありました。人権意識をしっかり持っていないと、自分のすぐまわりにも人権侵害に関わる事件が起こることが分かりました。
・質疑応答のときに何人もが質問し、講師の先生と私たちの交流ができよかった。質問に対して答えていただくことで話の理解を深めることができました。
・全ての人が幸せになるために生まれてきたのなら、きっと人権侵害のない世の中を実現できるはずです。他人事だと思わず自分のまわりにあることだと思ってもう一度、人権について考えたいと思いました。
人権教育講演会(ハンセン病患者の人権)
徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんを講師にお招きして『ふるさとへ帰りたい~無知からの偏見・差別~』と題して、ハンセン病についての正しい説明と、患者に対する厳しい差別や偏見の実態についてわかりやすく話していただきました。
生徒感想(一部抜粋)
・ハンセン病の患者さんが受けた差別の実態について、小中学校で習った内容より詳しく胸が苦しくなりました。
・偏見は、あってはいけないもので、人の知識のなさが原因であると思った。ハンセン病についてまだまだ知らない人がたくさんいると思うので、自分の周りの人に正しいことを伝えていきたい。
・回復者の方々にとって「ふるさとを最も遠い存在」と話されていたのは、僕たちを含め今の社会の中にまだ偏見が残っていることを伝えたかったと思う。
・今回の講演を聴いて、本当に過去にあった話なのかと耳を疑いました。私たちが偏見・差別のない社会をつくっていきたい。みんなが人として幸せに生きてゆける社会にしたい。
・ハンセン病回復者の方は過去に苦しい生活をさせられてきたのに、「今は人を恨む気持ちより感謝の方が大きい。今を楽しく生きたい。」と言っているのを聞いてすばらしいと思った。無知の思い込みは本当に怖い。
”ありがとう”を伝えたい『私からの手紙』表彰式
11月25日(日)に徳島県教育会館でヒュ-マンフェスタとくしま2012が開催され、”ありがとう”を伝えたい『私からの手紙』の表彰式がおこなわれました。5,000作を越えた応募作品の中から本校生が5名選ばれました。
知事賞 板東真里さん
教育長賞 土井絢介さん
入選 矢野新菜さん
入選 住友妃華さん
佳作 長樂莉奈さん
夏休みの課題の一つとして、思っていても、伝えられていなかった家族や地域の人に対する感謝の気持ちを手紙やメッセージとして表現したものです。これらの作品には、感謝の気持ちから生じる、人と人とのつながりの大切さや人権尊重の思いが込められていて、読んだ人の心も温かく、優しくなれました。
人権劇『カーリーの青春』上演
11月4日(日)に、劇団自由人会による人権劇『カーリーの青春』が、全校生徒対象に本校体育館で行われました。アメリカを舞台とし、育児放棄、児童虐待、生まれも育った環境も異なる三人が、里親のもとで現実と向かい合い、愛を知り、人を信頼し成長していく姿を描いた物語です。生徒一人一人が子どもの人権について考え、周りの人を大切にする気持ちや愛についても気づいてくれたと思います。
《舞台風景》
《花束贈呈》
生徒 感想
・「愛」という言葉は親や兄弟、恋人だけでなく友達にも使える言葉だと気づいた
・いろんな「愛」の形があると感じた
・誰かを大切だと思う気持ちは人を変える
・虐待について考えさせられた
・私も強くて優しい心を持ちたいと思った
・問題に立ち向かうことで、成長し強くなっていく
・受験のこの時期だからこそ、身の周りの人に感謝することの大切さを知った
・めそめそするのではなく、自分から強くなる
・家族、友達、先生、皆が私自身を支えてくれていることに気づいた
・強いだけでも優しいだけでもダメで、愛しているから厳しくすることもある
・「愛する人がいます」と言える人でありたい
・心に大きな傷を抱えた子どもを預かる里親夫婦に胸をうたれた
・家族のつながりは、「血」よりも相手を大事に思う気持ちだと思った
・子どもが生まれたら愛でいっぱいの家庭を築きたい
大島青松園との交流会
平成24年8月7日火曜日。高松港から官有船で30分の瀬戸内海に浮かぶ小島にある大島青松園を訪問し、島内の見学と徳島県人会の方たちとの交流会を行いました。
人権委員や希望生徒24名と教職員9名は9時過ぎに学校を出発しました。
徳島県ハンセン病支援協会会長 十川勝幸さんに同行していただき、行きのバスの中でらハンセン病について説明を受けました。
島に着くと入所者の方が港でにこやかに出迎えてくれました。
〈研修1〉 島内の見学
○ 大島会館を出発し『納骨堂』へ
青松園の納骨堂には2千体あまりの遺骨が納められている。
○ 『石仏・ミニ八十八カ所』の小径を通り、『風の舞へ』
せめて死後の魂は風に乗って島を離れ自由に解き放たれふるさとへ帰れるように、との思いを込めて、見晴らしの良い高台に作られた遺骨を納めたモニュメント。
○ 海岸近くの『解剖台』へ。
昭和30年頃まで遺体解剖が行われていた。患者はみんな入所時に解剖承諾書への署名を促された。
〈研修2〉 5名の徳島県人会の方との交流会
自己紹介を兼ねて、発病から青松園入寮までと現在の生活などについてお聞きした。
その後、その後私たちの質問に答えてくださいました。
一緒に楽しい時間を持てたらと、「風が吹いている」「世界に一つだけの花」「校歌」の3曲を準備していましたが、入所者の方たちの体調を考え、歌のプレゼントをする時間がなかった事が残念でした。
再び、入所者の方たちに見送られながら大島港より帰途につきました。
生徒の感想(抽出)
・納骨堂や解剖台などのを見学して、大島青松園に入所していた2000人を超える人たちが差別や偏見のせいで故郷に帰ることなく療養所に葬られている事実を知り、差別や偏見は絶対無くさなくてはいけないと思った。
・入所者の現在の生活はとても楽しそうでした。法律が廃止されるまではもっと厳しい環境にあったと思う。誰かを恨むことなく、これまでのつらい日々を乗り越え今を楽しく生きていて、とても強い方たちだと思った。
・ハンセン病で差別された人がいることや、その人たちは差別のつらさを乗り越えてきたことなどたくさんの話が聞けた。この話を自分だけに留めておかず、周りの人に正しく伝えようと思う。
・ハンセン病についての正しい知識を身につけ、同じ過ちを繰り返さないようにしたい。
最後になりましたが、この研修会は本校同窓会のご支援・ご協力により実施できました。ありがとうございました。
人間関係づくりワークショップ
5月9日・10日に、多目的ホールで、教育相談課と人権教育課が合同で行いました。
このワークショップは入学して1か月が過ぎ、友達関係ができつつある1年生を対象に、アサーティブな表現を学ぶことを目的に平成21年度から実施しているものです。
アサーティブとは、一方的に主張するでもなく、自分の気持ちを抑え込むのでもなく、自分も相手も尊重して柔軟に行動することです。
パワーポイントやロールプレイによる説明を受けた後、班ごとに話し合ったことを、発表していきました。最後にはクラス対抗でよりアサーティブな表現ができているのはどちらかを競いました。
パワーポイントによる説明 ロールプレイを見て
班での話し合い クラス対抗の発表
このワークショップをきっかけに、学校や家庭の中でのこれまでのコミュニケーションの取り方を振り返り、自分の気持ちをうまく伝えていってほしいです。
【生徒の感想】
・相手を気遣うだけでなく自分の意見もしっかり主張しないといけないことがわかった。
・友達づきあいの中で参考にしていきたい。
・何気ない一言で印象が変わるものだとわかった.、実践したい。
・人の頼みを断るにもさまざまな言い方があると気づいた。このことを生かしたい。
・グループでの話し合いで、級友と仲良くなれた。
「治癒証明書」のダウンロードはこちらから
治癒証明書(インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症).pdf
治癒証明書(感染性胃腸炎・マイコプラズマ感染症・溶連菌感染症等).pdf
県立学校へ送付されるチラシ、パンフレット等の取扱いについて(依頼)