大島青松園との交流会
平成24年8月7日火曜日。高松港から官有船で30分の瀬戸内海に浮かぶ小島にある大島青松園を訪問し、島内の見学と徳島県人会の方たちとの交流会を行いました。
人権委員や希望生徒24名と教職員9名は9時過ぎに学校を出発しました。
徳島県ハンセン病支援協会会長 十川勝幸さんに同行していただき、行きのバスの中でらハンセン病について説明を受けました。
島に着くと入所者の方が港でにこやかに出迎えてくれました。
〈研修1〉 島内の見学
○ 大島会館を出発し『納骨堂』へ
青松園の納骨堂には2千体あまりの遺骨が納められている。
○ 『石仏・ミニ八十八カ所』の小径を通り、『風の舞へ』
せめて死後の魂は風に乗って島を離れ自由に解き放たれふるさとへ帰れるように、との思いを込めて、見晴らしの良い高台に作られた遺骨を納めたモニュメント。
○ 海岸近くの『解剖台』へ。
昭和30年頃まで遺体解剖が行われていた。患者はみんな入所時に解剖承諾書への署名を促された。
〈研修2〉 5名の徳島県人会の方との交流会
自己紹介を兼ねて、発病から青松園入寮までと現在の生活などについてお聞きした。
その後、その後私たちの質問に答えてくださいました。
一緒に楽しい時間を持てたらと、「風が吹いている」「世界に一つだけの花」「校歌」の3曲を準備していましたが、入所者の方たちの体調を考え、歌のプレゼントをする時間がなかった事が残念でした。
再び、入所者の方たちに見送られながら大島港より帰途につきました。
生徒の感想(抽出)
・納骨堂や解剖台などのを見学して、大島青松園に入所していた2000人を超える人たちが差別や偏見のせいで故郷に帰ることなく療養所に葬られている事実を知り、差別や偏見は絶対無くさなくてはいけないと思った。
・入所者の現在の生活はとても楽しそうでした。法律が廃止されるまではもっと厳しい環境にあったと思う。誰かを恨むことなく、これまでのつらい日々を乗り越え今を楽しく生きていて、とても強い方たちだと思った。
・ハンセン病で差別された人がいることや、その人たちは差別のつらさを乗り越えてきたことなどたくさんの話が聞けた。この話を自分だけに留めておかず、周りの人に正しく伝えようと思う。
・ハンセン病についての正しい知識を身につけ、同じ過ちを繰り返さないようにしたい。
最後になりましたが、この研修会は本校同窓会のご支援・ご協力により実施できました。ありがとうございました。
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