人権教育 - Human Rights Education

北高の人権教育

1学年人権教育講演会

 7月10日(火)に1年生を対象に「いじめ問題を考える~同世代人間関係の意味~」と題して,鳴門教育大学教授の阿形恒秀さんにご講演をしていただきました。
 講演では,依存と自立を繰り返しながら成長する児童期・青年期において安心基地は親から仲間になること,その仲間関係の難しさをリアルな視点からとらえ,思考を停止することなく考えること,偽りではない本当の仲間をつくることの大切さなどについて話がありました。また,「100万回生きたねこ」などの絵本,スウェーデンのテレビで放送されているいじめをテーマにしたメッセージビデオなども見せていただきました。

 生徒の感想
・「悪は悪人ではなく,思考停止の凡人が作る」という言葉が心に残った。
・いじめがなぜ起こるのか理由がよく分かった。
・今までの自分に後悔する行動がいくつもあった。
・絵本から「責任」の大切さを痛感した。「私のせいじゃない」は恐ろしいと思った。
・「いじめはダメ」という講演ではなく,すごく深く,心に響いた。
・いじめは子どもだけの問題ではなく,戦争や差別と同じように努力が必要。
・本当の仲間とは何かを考えたい。他人の安心基地に自分がなる。

保護者の皆様へ

 向暑の候,ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
 日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
 さて,保護者の皆様と各学年の生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひご参加いただきたく御案内申し上げます。
 詳しくは,次の資料をご覧ください。
人権教育講演会の御案内.pdf

保護者の皆様へ

 向暑の候,保護者の皆様にはますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
 日頃は,本校の人権教育に御理解,御協力を賜り,厚くお礼申し上げます。
 さて,本校では,毎年夏季休業中に人権委員会を中心に,人権研修会を実施しています。今年は岡山県の「長島愛生園」を訪問し,園内や歴史館を見学する予定です。
 ハンセン病についての理解を深め,偏見や差別の現状を知り,人権の大切さを考えるよい機会と存じますので,ぜひ参加くださいますよう,ご案内申し上げます。
 詳しくは,添付いたしました資料をご覧ください。
人権研修について(長島愛生園).pdf

人間関係づくりワークショップ

 5月8日(火)・10日(木)に1年生を対象に,「ピアりんぐ(仲間づくり)体験学習」を本校多目的ホールで実施しました。(2ホームルーム80人を2時間単位で2日間に分けて実施)。このワークショップは,より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として行っています。
 まずはじめに,自分たちが日頃どんな会話をしているかを振り返り,その後学校で起こりうる困った場面を想定し,自分たちも他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学びました。最初は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べ合うようになり,活動の最後には,各班ごとに考えたアサーティブな表現をめざして,各班・各ホームルームとも意欲的に取り組みました。

生徒の感想
・友だちとの関わり方について見直すことができた。
・あまり話したことのない人とも話せて楽しかった。自分にはない着眼点があった。
・みんなで発表ができて良かった。クラスのみんなとの関係が深まった気がする。
・相手も自分も尊重するって意外と難しいなと思った。
・相手も自分も傷つけない方法が分かった。より良い友だち関係をつくりたい。
・普段相手が傷つかないように言葉をかえしているか不安になった。今後は意識したい。
自分が嫌なことでも受け入れていたが,これからは相手を思いやりながら断ろうと 思った。
・アサーティブな表現を心がけようと思いました。とっさにできることが大事だなと思いました。心遣いができる人に成長していきたい。

         説明を聞く               アサーティブな表現を考える              班で話し合う
  

        みんなで考えます                 判定                      表彰式
  

1学年人権教育講演会

 12月7日(木),「ハンセン病啓発活動に学ぶ ~無知からの偏見・差別~」と題して徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんにご講演していただきました。

 生徒の感想から
・ハンセン病患者であった方たちの,「偏見や差別を受けていた過去を恨まない。」という言葉や,恨むどころか今を楽しく生きようとする前向きな考え方に心打たれた。社会の担い手となっていく私たちが,ハンセン病患者の方々に向けられたような差別がない社会をつくるため,高校生のうちからできることをしていきたいと思う。
・法律がなくなった今も,未だに故郷に帰れない方がいることを知った。今回ハンセン病に関する正しい知識を得ることができた私たちが,少しでも多くの人たちに伝えていかなければいけないと思った。
・ハンセン病に限らず正しい知識と理解が大切だと改めて感じた。機会があれば大島青松園に行き,ハンセン病回復者の方々といろいろなお話をしたいと思った。