北高の人権教育
人権教育研修会 長島愛生園を訪問
学芸員さんの案内を受けながら,『歴史館』に展示されているハンセン病とハンセン病回復者の療養所での生活に関する資料を見学したり,かつて使用されていた『収容桟橋』をはじめ,島内に残るいろいろな施設を回るフィールドワークを行いました。
ハンセン病問題について,度々訪問させていただいている香川県の大島青松園とはまた違った視点で学ぶことができました。
ハンセン病問題は過去の問題ではなく,誤った国の政策や考え,そして無知などが原因となる人権侵害は今も起こりうる問題です。正しく理解し,まわりの人に伝えて,偏見・差別を無くしていくことが大切だと再認識しました。
この研修で学んだことを人権委員がまとめ文化祭で展示しますので,是非ご覧ください。
邑久長島大橋 長島愛生園歴史館
隔離からの解放を象徴する橋 バスから降りて歴史館へ向かう
奥が離島だった長島
歴史館での学習
学芸員さんからハンセン病問題について説明を受ける
フィールドワーク
学芸員さんの案内のもと園内に残る史跡を巡る
人間関係ワークショップ
より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやることができるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として,今年は5月10日,11日,12日 に,このワークショップを実施した。
2ホームルーム80人を2時間単位で3日間に分けて行った。まずはじめに日頃の自分たちの会話の様子を改めて確認した。そして,学校で起こりそうな困った状況に対して,自分も他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学んだ。開始直後は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べあうようになってきた。そして,活動の最後には,各班ごとにアサーティブな表現を盛り込んだ会話を考え,ロールプレイを用いて全体発表も行った。
生徒の感想
・楽しかった。仲良くなれた。
・コミュニケ-ションの取り方と人間関係の大切さが分かった。
・普段の会話から今日学習したことを意識したい。
・人と話すときは,言葉だけでなく,表情や話し方も気にしたいと思った。
・アサーティブな対応をすることは難しいと思ったが、気をつけてしていきたい。
・友達を傷つけない断り方が知れて良かった。
・自分も相手も大切にしたい。
自己表現について説明を聞く 班で話し合う1
班で話し合う2 班で話し合う3
ロールプレイ 判定
「いのち輝く メッセージ」表彰式
入選 鬼田 菜摘 佳作 蔭山 玲奈
箕田 萌花 遠藤 さくら
杉本 亜希 長谷 雄大
人権講演会(ひとり芝居)を開催しました
11月12日に,子どもの学び館代表取締役・福永宅司さんをお迎えして,人権講演会「君をいじめから守る」を開催しました。
いじめやいじめが原因で亡くなるというニュースが絶えないなかで,「人間は幸せになるために生まれてくる。陰口を言うために,人をいじめるために生まれてくる人はいない。」「自分が幸せになりたいなら,人を幸せにしよう。」ひとり芝居を通じて強いメッセージを私たちに分かり易く伝えていただきました。
生徒感想(抜粋)
・実話を交えた舞台は,感情や場面が伝わってきて苦しかったです。でも数人が本気になれば,本当に大勢の人を動かせるのだとわかりました。
・自分の悩みを打ち明ける場面は印象的だった。悩みの多い時期をどう過ごしていくべきかを深く考えるきっかけになった。
・生徒だけでなく先生や家族、地域の人たちの団結や協力も必要だと思った。
・見ていて思い当たることやつらい気分になるところもあったが,見て良かったと思う。 自分の発する言葉に責任を持てる人間でありたい。
人権教育教職員研修会
大島青松園との交流会
8月7日(金)に徳島県ハンセン病支援協会十川勝幸さんに御同行いただき,生徒19名・保護者3名・教職員9名でハンセン病についての正しい知識を学習するために香川県の大島に行きました。
昨年は台風のため取りやめとなり,2年ぶりの訪問でした。行きのバスでは約1時間,ハンセン病について十川先生に御講演いただきました。
大島をフィールドワークした後、徳島県人会の5名の方々から,入所当時のこと,現在の生活のこと,今後の青松園の存続についての思いなどを伺いました。青松園も高齢化が進んでいることを実感しました。
ハンセン病による差別は決して過去の話ではありません。ハンセン病回復者の人たちに対する偏見や差別と同じような差別はこれからも起こりうることです。
私たちは差別や偏見を生まないよう,正しい知識を持たなければなりません。回復者の思いを受け止めて行動していきたいと思った研修でした。
この研修の成果を9月の文化祭で展示しますので,見に来てください。
高松港から大島へ 納骨堂
ミニ八十八ヶ所 風の舞
人間関係づくりワークショップ
2クラス合同で行う、2時限連続のプログラムです。入学して1ヶ月が過ぎ、高校生活に少し慣れ、周りにも気を配る余裕ができてきた頃です。ここで、改めて、友達への声かけを客観的に見なおすことで、友達関係をうまく築いてほしいと考え行いました。
アサーティブメッセージについて説明を受ける | グループでの話し合い |
配役を決めて発表 | 審判による判定 |
<生徒の感想>
・相手の気持ちを考えて話をするのはとても大切だと思った。
・自分の意見を伝えるのが苦手なので、今日のワークショップがあって良かった。自分から伝えることを実践したい。
・断り方もいろいろあると思った。
・班で考えることで、たくさんの意見を聞けた。アサーティブな考えや行動が大切だと思った。
・意志を上手に伝えることで、自分にも相手にとっても良い関係が築けるのだと思った。自分も相手も尊重していきたい。
・相手を傷つけることなく断るポイントを教わった。これからの生活でしっかり生かしていきたい。
・クラスの子と少し仲良くなれた気がする。困っている子を見たら一緒にいい形で解決したい。
「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」教育長賞受賞
オープニングでは、「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」作品の表彰式が行われました。本校からは“ありがとう”の気持ちや人権尊重の思いが伝わる短い手紙やメッセージ作品を応募し、幼稚園児から大人の方まで多数の作品の中から本校生の6作品が教育長賞などを受賞しました。
教育長賞 藤井未来さん
入選 経塚菜央さん
入選 清田朋花さん
入選 島田千聖さん
入選 一宮紫苑さん
入選 光武磨凜さん
表彰式
受賞作品展
人権講演会を実施しました。
インターネットを利用した、いじめや誹謗中傷などの人権侵害が増えているが、インターネットは道具の一つなので、使用する側の問題である。日頃からの友人関係を見直し、豊かな関係を作ることが必要だ。他人に振り回されずに自分を大事にしようと、ご自分の体験を含め、親しみを込めた口調でお話しいただきました。
生徒感想(抜粋)
・どんなに技術が進歩しても私たちが変わらないと、いじめはなくならないと思った。
・ネットでつながる薄っぺらな関係より、直接なんでも言い合える関係のほうが、これから先もつながっていける友人だ。そんな当たり前だけれど大切なことに気づかせてもらった。
・自分に嘘をつかずにありのままを受け入れてくれる友人を作りたい。
・コンプレックスの話を聞いて自分の悩んでいることが楽になった。みんな違って当たり前。自分を好きになろうと思えた。
・人権問題を自分には関係ないと思うのではなく、自分の問題として聞くことができた。
・決して溺れることなく、インターネットを正確にそして安全に使いこなしていくことが、私たちに求められていると思った。
「命の大切さを学ぶ教室」開催
当時18歳だった次男を同級生ら3人による集団暴力で亡くされた。生まれたときの喜びや高校生活そして事件に遭うまでの様子など,ご自身の経験を中心とした内容であった。
加害者にも被害者にもならないようにしてほしい。そして,生きていると,苦しみや悲しみ,痛みなどがたくさんある。生きることが,辛くてどうしようもない時もあるかもしれないが,そんなときは,どうか誰かに助けを求めてほしい。信じられない人ばかりではなく,周囲には必ず話を聞いてくれる人がいる。勇気を出して助けを求めてほしい。生きてさえいればいいことがある。自分の命を全うしてほしい。とお話くださった。
生徒の感想(抜粋)
・昨年友達を急に亡くしそのとき病院のICUにも行ったので,今日の話と重なるところがあり心に響いた。生きているという幸せを大切に生活していきたい。
・改めて自分の命を大切にしようと思った。自分が死んでしまうとたくさんの人が悲しむ。命を大切にこれからの人生を送りたい。
・友達にも兄弟を失った人や大切な人を失った人がいる。手を握ると温かい。生きていることがどれだけ幸せなことか改めてわかった。
・自分の命が無くなると自分だけでなく周りの人も悲しませるんだと改めて思った。だから,自分の命も人の命も大切にしようと思った。自分の手で誰かを助けられるようになりたい。
・握ると握り返してくれる私たちの手は周りの人を支えることができるけれど、一つ間違えると暴力にもつながるという言葉が印象に残った。また、何気なく言った言葉でも人を傷つけてしまうのでもっと気をつけようと思う。
・いろいろ考えさせられる話だった。何回も泣きそうになった。今,悩んでいることが本当に小さいことだと思った。家族や友人を大切にしたい。
・このような話を聞くのはとても辛く苦しかったけれど,命の大切さや重さを考え直すよい機会になった。いつ被害者や加害者になるか分からないので普段の行動に気をつけたい。
大島青松園との交流会
平成25年8月9日(金)にハンセン病患者に関する人権問題を理解するため,
大島青松園を訪問し,島内の見学と徳島県人会の方たちとの交流会を行いまし
た。
人権委員や希望生徒24名,教職員10名と保護者1名は9時過ぎに学校を出
発しました。この交流会には,徳島県ハンセン病支援協会会長である十川勝幸
さんに同行していただきました。そして高松港までの移動の間,ハンセン病につ
いての説明を受けました。
高松港から官有船で約20分,大島に到着しました。しかし,ハンセン病患者
の方々にとっては,長い間渡ることのできない距離でした。
島に到着すると,暑い中入所者の方が港でにこやかに出迎えてくれました。
〈研修1〉 島内の見学
到着後,早速,島内の見学を行いました。少し坂道を上ると『納骨堂』に着き,福祉
課長から説明がありました。
青松園の納骨堂には明治42年の開園後に亡くなられた,2千体あまりの遺骨が納
められています。ハンセン病患者に対する差別のため,亡くなられても故郷の墓地に
埋葬することができないためここに置かれています。
納骨堂の側には,3つの石碑があります。そのうち『南無佛』と記されたものは,納骨
堂ができる前に亡くなられた患者の遺骨が埋葬されています。また,『鎮魂の碑』は園
内で結婚するためには断種を強制されたため,生まれることができなかった胎児への
哀悼の意を表すものです。
その後,患者の方々が園内にいながら四国八十八カ所巡礼ができるよう設けられたミニ
八十八カ所のご本尊の石像の側を通り,『風の舞』のモニュメントへ
風の舞は「せめて死後の魂は風に乗って島を離れ自由に解き放たれふるさとへ帰れるよ
うに」との思いを込めて,見晴らしの良い高台に作られたモニュメントで,亡くなられた患者
を火葬し納骨した残りの骨を納めています。
その後,坂道を下り海岸近くの「解剖台」へ。
この解剖台の上で,昭和30年頃まで遺体解剖が行われていました。患者はみんな入所
時に解剖承諾書への署名を促されたそうです。この解剖台は,一度海中に投棄されていた
ものを再び引き上げたそうです。
〈研修2〉 徳島県人会の方との交流会
昼食後,大島会館内で徳島県人会の方々との交流会を行いました。
まず,自己紹介を兼ねて県人会の方々より,発病から青松園入寮までと現在の生活など
についてお聞きした。そのなかで,発病が太平洋戦争中~戦後の栄養・衛生状態が決して
良くなかった時であること,ハンセン病が発病していると分かったときの周囲の人々からの
差別的な視線やいじめなどにより故郷に居づらくなったこと,平成8年に「らい予防法」が廃
止された後も,家族に迷惑がかかることや高齢になったことなどにより,社会復帰ができな
かったことなどを話していただきました。
その後,私たちの質問に答えてくださいました。その中で,「ハンセン病患者への理解は
らい予防法による隔離政策によりその機会を失ってしまった。皆さんには,今日の経験を他
の人たちに話してほしい。」との言葉は,重く切実なものでした。
交流会の後,映画「風の舞」を鑑賞しました。
帰りも入所者の方たちに見送られながら,大島港より高松港に出港しました。
人権講演会
6月3日(月)午後2時から保護者と教職員を対象とした人権講演会を開催しました。
「子どもの命 守れますか ~ケータイからのインターネットと人権~」と題して
千斗枝(せんとし)グローバル教育研究所代表 山中千枝子先生に御講演いただきました。
平日の午後にもかかわらず、保護者の方々にも参加頂くことができました。
インターネットを用いた人権侵害の実情や、生活の中にスマートフォンやタブレットがどんどん入り込み子ども達の生活を脅かしている現状を知ることができました。
防御策としては、人と人とのコミュニケーションをしっかり持たせることであるとアドバイス頂きました。
感想
・進化するスマートフォンの利便性だけにしか目を向けていなかったけれど、その裏にある怖さを知ることができた。便利なものが「人の幸せになる権利」を脅かしていることを、十分に認識し対応していきたい。
・子どもにスマートフォンを持たせている親の責任として、どのように利用しているかを確認しなければいけないと思った。
人間関係づくりワークショップ
5月8日・9日の両日、多目的ホールで人間関係づくりワークショップを教育相談課と
人権教育課が合同で実施しました。
このワークショップは入学して1か月が過ぎ、友達関係ができつつある1年生を対象
に、アサーティブな表現を学ぶことを目的に平成21年度から実施しているものです。
アサーティブとは、一方的に主張するでもなく、自分の気持ちを抑え込むのでもなく、
自分も相手も尊重して柔軟に行動することです。
パワーポイントやロールプレイによる説明を受けた後、班ごとに話し合ったことを、発
表していきました。最後にはクラス対抗でよりアサーティブな表現ができているのはど
ちらかを競い、楽しみながらよりよいコミュニケーションの取り方について学ぶとともに
各クラスの絆を深めることができました。
進行役からの説明を聞いています。 進行役によるロールプレイの実演。
班で意見交換をしています。 審査員の先生方の前でクラス対抗の発表。
このワークショップをきっかけとして,学校や家庭の中で自分の気持ちを
うまく相手に伝えてほしいと思います。
人権問題講演会『私たちのまわりに~人権と同和問題~』
講師は千斗枝グローバル教育研究所代表山中千枝子先生でした。人権教育研修、講演、啓発等生涯学習活動を中心として全国的に活躍されている方です。
正しく知ることが差別を無くすことであり、人権問題を解決するには、一人一人が自分の周りの身近な差別を無くすことから始まる。誰もが幸せになるために生まれてきていて、その幸せになる権利が人権であると考えられる。など、私たちにわかりやすい言葉で、心にひびくお話をしていただきました。
講演の後の質疑応答も活発に行われました。
生徒の感想文
・同和問題について正しく知ることの必要性を教えてもらいました。差別の実態を知ることで同じ過ちが繰り返されることを未然に防ぐことができるという考えを知ることができました。
・今までの人権学習はあまり身近のものとして感じられてなかったけれど、先生の話ではとても現実味がありました。人権意識をしっかり持っていないと、自分のすぐまわりにも人権侵害に関わる事件が起こることが分かりました。
・質疑応答のときに何人もが質問し、講師の先生と私たちの交流ができよかった。質問に対して答えていただくことで話の理解を深めることができました。
・全ての人が幸せになるために生まれてきたのなら、きっと人権侵害のない世の中を実現できるはずです。他人事だと思わず自分のまわりにあることだと思ってもう一度、人権について考えたいと思いました。
人権教育講演会(ハンセン病患者の人権)
徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんを講師にお招きして『ふるさとへ帰りたい~無知からの偏見・差別~』と題して、ハンセン病についての正しい説明と、患者に対する厳しい差別や偏見の実態についてわかりやすく話していただきました。
生徒感想(一部抜粋)
・ハンセン病の患者さんが受けた差別の実態について、小中学校で習った内容より詳しく胸が苦しくなりました。
・偏見は、あってはいけないもので、人の知識のなさが原因であると思った。ハンセン病についてまだまだ知らない人がたくさんいると思うので、自分の周りの人に正しいことを伝えていきたい。
・回復者の方々にとって「ふるさとを最も遠い存在」と話されていたのは、僕たちを含め今の社会の中にまだ偏見が残っていることを伝えたかったと思う。
・今回の講演を聴いて、本当に過去にあった話なのかと耳を疑いました。私たちが偏見・差別のない社会をつくっていきたい。みんなが人として幸せに生きてゆける社会にしたい。
・ハンセン病回復者の方は過去に苦しい生活をさせられてきたのに、「今は人を恨む気持ちより感謝の方が大きい。今を楽しく生きたい。」と言っているのを聞いてすばらしいと思った。無知の思い込みは本当に怖い。
”ありがとう”を伝えたい『私からの手紙』表彰式
11月25日(日)に徳島県教育会館でヒュ-マンフェスタとくしま2012が開催され、”ありがとう”を伝えたい『私からの手紙』の表彰式がおこなわれました。5,000作を越えた応募作品の中から本校生が5名選ばれました。
知事賞 板東真里さん
教育長賞 土井絢介さん
入選 矢野新菜さん
入選 住友妃華さん
佳作 長樂莉奈さん
夏休みの課題の一つとして、思っていても、伝えられていなかった家族や地域の人に対する感謝の気持ちを手紙やメッセージとして表現したものです。これらの作品には、感謝の気持ちから生じる、人と人とのつながりの大切さや人権尊重の思いが込められていて、読んだ人の心も温かく、優しくなれました。
人権劇『カーリーの青春』上演
11月4日(日)に、劇団自由人会による人権劇『カーリーの青春』が、全校生徒対象に本校体育館で行われました。アメリカを舞台とし、育児放棄、児童虐待、生まれも育った環境も異なる三人が、里親のもとで現実と向かい合い、愛を知り、人を信頼し成長していく姿を描いた物語です。生徒一人一人が子どもの人権について考え、周りの人を大切にする気持ちや愛についても気づいてくれたと思います。
《舞台風景》
《花束贈呈》
生徒 感想
・「愛」という言葉は親や兄弟、恋人だけでなく友達にも使える言葉だと気づいた
・いろんな「愛」の形があると感じた
・誰かを大切だと思う気持ちは人を変える
・虐待について考えさせられた
・私も強くて優しい心を持ちたいと思った
・問題に立ち向かうことで、成長し強くなっていく
・受験のこの時期だからこそ、身の周りの人に感謝することの大切さを知った
・めそめそするのではなく、自分から強くなる
・家族、友達、先生、皆が私自身を支えてくれていることに気づいた
・強いだけでも優しいだけでもダメで、愛しているから厳しくすることもある
・「愛する人がいます」と言える人でありたい
・心に大きな傷を抱えた子どもを預かる里親夫婦に胸をうたれた
・家族のつながりは、「血」よりも相手を大事に思う気持ちだと思った
・子どもが生まれたら愛でいっぱいの家庭を築きたい
大島青松園との交流会
平成24年8月7日火曜日。高松港から官有船で30分の瀬戸内海に浮かぶ小島にある大島青松園を訪問し、島内の見学と徳島県人会の方たちとの交流会を行いました。
人権委員や希望生徒24名と教職員9名は9時過ぎに学校を出発しました。
徳島県ハンセン病支援協会会長 十川勝幸さんに同行していただき、行きのバスの中でらハンセン病について説明を受けました。
島に着くと入所者の方が港でにこやかに出迎えてくれました。
〈研修1〉 島内の見学
○ 大島会館を出発し『納骨堂』へ
青松園の納骨堂には2千体あまりの遺骨が納められている。
○ 『石仏・ミニ八十八カ所』の小径を通り、『風の舞へ』
せめて死後の魂は風に乗って島を離れ自由に解き放たれふるさとへ帰れるように、との思いを込めて、見晴らしの良い高台に作られた遺骨を納めたモニュメント。
○ 海岸近くの『解剖台』へ。
昭和30年頃まで遺体解剖が行われていた。患者はみんな入所時に解剖承諾書への署名を促された。
〈研修2〉 5名の徳島県人会の方との交流会
自己紹介を兼ねて、発病から青松園入寮までと現在の生活などについてお聞きした。
その後、その後私たちの質問に答えてくださいました。
一緒に楽しい時間を持てたらと、「風が吹いている」「世界に一つだけの花」「校歌」の3曲を準備していましたが、入所者の方たちの体調を考え、歌のプレゼントをする時間がなかった事が残念でした。
再び、入所者の方たちに見送られながら大島港より帰途につきました。
生徒の感想(抽出)
・納骨堂や解剖台などのを見学して、大島青松園に入所していた2000人を超える人たちが差別や偏見のせいで故郷に帰ることなく療養所に葬られている事実を知り、差別や偏見は絶対無くさなくてはいけないと思った。
・入所者の現在の生活はとても楽しそうでした。法律が廃止されるまではもっと厳しい環境にあったと思う。誰かを恨むことなく、これまでのつらい日々を乗り越え今を楽しく生きていて、とても強い方たちだと思った。
・ハンセン病で差別された人がいることや、その人たちは差別のつらさを乗り越えてきたことなどたくさんの話が聞けた。この話を自分だけに留めておかず、周りの人に正しく伝えようと思う。
・ハンセン病についての正しい知識を身につけ、同じ過ちを繰り返さないようにしたい。
最後になりましたが、この研修会は本校同窓会のご支援・ご協力により実施できました。ありがとうございました。
人間関係づくりワークショップ
5月9日・10日に、多目的ホールで、教育相談課と人権教育課が合同で行いました。
このワークショップは入学して1か月が過ぎ、友達関係ができつつある1年生を対象に、アサーティブな表現を学ぶことを目的に平成21年度から実施しているものです。
アサーティブとは、一方的に主張するでもなく、自分の気持ちを抑え込むのでもなく、自分も相手も尊重して柔軟に行動することです。
パワーポイントやロールプレイによる説明を受けた後、班ごとに話し合ったことを、発表していきました。最後にはクラス対抗でよりアサーティブな表現ができているのはどちらかを競いました。
パワーポイントによる説明 ロールプレイを見て
班での話し合い クラス対抗の発表
このワークショップをきっかけに、学校や家庭の中でのこれまでのコミュニケーションの取り方を振り返り、自分の気持ちをうまく伝えていってほしいです。
【生徒の感想】
・相手を気遣うだけでなく自分の意見もしっかり主張しないといけないことがわかった。
・友達づきあいの中で参考にしていきたい。
・何気ない一言で印象が変わるものだとわかった.、実践したい。
・人の頼みを断るにもさまざまな言い方があると気づいた。このことを生かしたい。
・グループでの話し合いで、級友と仲良くなれた。
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治癒証明書(感染性胃腸炎・マイコプラズマ感染症・溶連菌感染症等).pdf
県立学校へ送付されるチラシ、パンフレット等の取扱いについて(依頼)