北高の人権教育
人権教育教職員研修
5月23日(木)
不動文化会館長の森田茂先生を講師にお招きし,教職員を対象に「人を認めることの大切さ」(同和問題)という演題で講演をしていただきました。
現在もなお部落差別が存在するという事実に基づき,森田先生の熱心なお取組をお聞きしました。同和問題をはじめとする差別解消に向け,今後も教職員一人ひとりが根気強く取組んでいくことの重要性を再確認しました。。
1年生人間関係づくりワークショップ
1学年人権教育講演会
生徒の感想
・家族から引き離され,人生をたたみ一畳だけで過ごすなんてあまりにも悲惨で,当時の国の方針に怒りを覚えた。
・「自分の故郷が世界中のどこよりも遠い」という言葉が頭を離れません。周囲の目を気にして帰ることができないという今の現状にも驚いた。
・周りの人たちの行為は最低だと思う反面,自分だって同じ行為をしてしまうのではないかという考えが私の中にあった。自分ももっと理解を深める必要があると思った。
・過去は変えられないが,これからハンセン病と似たような状況がおこらないようにしていくことが大切。
・無知や偏見が知らぬ間に人を傷つける。正しく理解し,関心を深めていくこと,他者を理解し尊重できる人になれるよう努力していきたい。
人権教育講演会の御案内
日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
さて,保護者の皆様と第1学年生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひ御参加いただきたく御案内申し上げます。
日時:平成30年12月7日(金) 午前9時から午前10時20分まで
場所:本校 多目的ホール
演題:『ハンセン病回復者との交流に学ぶ~無知からの偏見・差別~』
講師:徳島県ハンセン病支援協会 会長 十川 勝幸 さん
※参加して頂ける方は,12月5日(水)までに添付書類に必要事項を記入して,申込書をお子様を通じて担任へ提出してください。
人権教育講演会の御案内.pdf
2018/11/5 人権演劇鑑賞会
本作品は,ヘレンケラーの実話をもとに脳性麻痺による重度の障がいのある松兼功氏が自らの思いを込めて脚本を書いたものです。これまでの作品のような「奇跡」ではなく,ヘレンと家庭教師アニー・サリバンとのコラボレーション(合作)として描かれ,現代に生きる私たちにとっても見つめ直すべき問題を考える作品として,ロングセラーを続けています。今年度も全国で30ステージ,本校が千秋楽とのことで,心のこもった舞台挨拶もしていただきました。また,舞台終了後は,バックステージツアー・座談会の機会も設けていただき,多くの生徒が生の舞台を見たり,役者の方の声を直接聞くなど貴重な経験となりました。
生徒の感想
・自分の気持ちを人に伝えられないのは,とてももどかしくて苦しいだろうなと思った。
・サリバン先生は,自分の弟にしてあげられなかったことをヘレンにすることで救われたのかなと感じた。
・相手を知ろうとしないと見えないものもあると思った。相手を知る努力が大事。
・学ぶ,体験する,人と触れ合うこと,すべてを経験しながら生きることが幸せだと思う。
・障がい者だからといって,勝手な自分の概念で決めつけず,その人を知るためのコミュニケーションをとっていきたい。誰もが住みやすい環境を作る社会になってほしい。
・あきらめないこと,可能性を信じることの大切さを学んだ。
・「服従」という言葉がひっかかった。生徒の心の声を引き出せるような教員になりたい。
・人と人とのつながり,伝え合うことの喜び,小さな努力,それこそが生きることだと改めて考えさせられた。
人権演劇鑑賞会の御案内
日時:平成30年11月5日(月) 13:30 ~ 15:30
場所:本校体育館2階
詳細は次のファイルをご覧下さい。
人権演劇鑑賞会の御案内.pdf
人権教育研修会 長島愛生園訪問
まず,長島愛生園歴史館で,学芸員の方から展示の解説を受けた後,各自で見学し,次に屋外の収容桟橋や監房跡などの史跡を,学芸員の方から案内をしていただきました。昼食を挟み午後からは,ハンセン病回復者の方との交流をしました。隔離政策がとられていた当時のつらい体験や長島邑久大橋架橋運動,「らい予防法」廃止運動など,闘いの歴史を語ってくださいました。最後に若い人たちに,「このような人権侵害があったことを語り継ぐ新しい世代の語り部になってほしい。」そして,「一度だけでなく,また来てください。」と言ってくださいました。
この研修の成果は,北高祭の人権展で展示します。
収容所跡にて 歴史館内にて
3学年人権教育講演会
最初,質問を交えた自己紹介から始まり,LGBTを含む性的マイノリティを性的指向・性自認・性表現の視点からとらえ,みんなが多様な性の一員であるとの話がありました。そして,様々な偏見が存在することや,知識や言葉を知っておけば,自分の力ではどうすることもできない違いを持つ人と出会ったとき,不用意に傷つけることは避けられるということを教わった後、「あなたならどうしますか?」という問いかけがありました。
最後に歌って頂いた「Nella fantasia」というイタリア楽曲は,ホール全体に,一人一人の心に響きました。
生徒の感想
・自分の周りで出会ったことがなく,差別的な意識をもっていたことに気づいた。
・「性的マイノリティだから不幸というわけではない」という言葉が印象に残った。
・「性的指向」「性自認」「性表現」からとらえると,性のあり方はLGBTよりさらに多様であり,より理解が深まった。
・自分の性的指向,性自認について,これからゆっくり向き合っていきたい。
・「女なのに」と言われて違和感を覚えることが度々あった。自分がしたいことを好きなようにできる,もっと気軽に意見交換できる世の中になってほしい。
・最後の質問はよかった。誰に対しても,特別視するのではなく公平に接したい。
・これから先,友だちに相談されることがあるかもしれない。自分自身,今は異性が好きと思っているけれど,将来は分からない。今のうちに知識をためておきたい。
・性的マイノリティとかマジョリティとかの区別のない社会,すべての人が自分らしく生きられる社会になるようにしたい。
2学年人権教育講演会
集団暴行により命を奪われた息子さんについて,事件後は止まった時間と動いている時間の2つの時間軸の中で多くの葛藤を抱えながら考え,取り組んできたことを語ってくださいました。そして,息子さんを等身大で表したメッセンジャーとともに,「世の中でたった1つの命を大切に,奪うことも,なくすこともない,加害者も被害者もない社会を作ってほしい」という言葉が伝えられました。また,手記『おもかげ』を寄贈していただきました。
生徒の感想
・実際に経験された話は,言葉が重く,気持ちがとても伝わってきた。
・犯罪はいつ自分にふりかかってきてもおかしくないということを再確認した。
・人の手足は凶器にもなれば,人を救うこともできるという話があったが,そうなると大事なのは,その手足を制御し,感情を司る脳である。卑劣で残忍な行為は許されない。
・何十年経っても消えない心の傷を語り続けることができるのは息子さんを心から想っているからだと思う。
・自分の生命は自分一人だけのものではなく,親から渡されたバトンを次につなぐ役目があるのだと分かった。自分の生命,他人の生命どちらも大事にしていきたい。
1学年人権教育講演会
講演では,依存と自立を繰り返しながら成長する児童期・青年期において安心基地は親から仲間になること,その仲間関係の難しさをリアルな視点からとらえ,思考を停止することなく考えること,偽りではない本当の仲間をつくることの大切さなどについて話がありました。また,「100万回生きたねこ」などの絵本,スウェーデンのテレビで放送されているいじめをテーマにしたメッセージビデオなども見せていただきました。
生徒の感想
・「悪は悪人ではなく,思考停止の凡人が作る」という言葉が心に残った。
・いじめがなぜ起こるのか理由がよく分かった。
・今までの自分に後悔する行動がいくつもあった。
・絵本から「責任」の大切さを痛感した。「私のせいじゃない」は恐ろしいと思った。
・「いじめはダメ」という講演ではなく,すごく深く,心に響いた。
・いじめは子どもだけの問題ではなく,戦争や差別と同じように努力が必要。
・本当の仲間とは何かを考えたい。他人の安心基地に自分がなる。
保護者の皆様へ
日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
さて,保護者の皆様と各学年の生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひご参加いただきたく御案内申し上げます。
詳しくは,次の資料をご覧ください。
人権教育講演会の御案内.pdf
保護者の皆様へ
日頃は,本校の人権教育に御理解,御協力を賜り,厚くお礼申し上げます。
さて,本校では,毎年夏季休業中に人権委員会を中心に,人権研修会を実施しています。今年は岡山県の「長島愛生園」を訪問し,園内や歴史館を見学する予定です。
ハンセン病についての理解を深め,偏見や差別の現状を知り,人権の大切さを考えるよい機会と存じますので,ぜひ参加くださいますよう,ご案内申し上げます。
詳しくは,添付いたしました資料をご覧ください。
人権研修について(長島愛生園).pdf
人間関係づくりワークショップ
まずはじめに,自分たちが日頃どんな会話をしているかを振り返り,その後学校で起こりうる困った場面を想定し,自分たちも他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学びました。最初は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べ合うようになり,活動の最後には,各班ごとに考えたアサーティブな表現をめざして,各班・各ホームルームとも意欲的に取り組みました。
生徒の感想
・友だちとの関わり方について見直すことができた。
・あまり話したことのない人とも話せて楽しかった。自分にはない着眼点があった。
・みんなで発表ができて良かった。クラスのみんなとの関係が深まった気がする。
・相手も自分も尊重するって意外と難しいなと思った。
・相手も自分も傷つけない方法が分かった。より良い友だち関係をつくりたい。
・普段相手が傷つかないように言葉をかえしているか不安になった。今後は意識したい。
・自分が嫌なことでも受け入れていたが,これからは相手を思いやりながら断ろうと 思った。
・アサーティブな表現を心がけようと思いました。とっさにできることが大事だなと思いました。心遣いができる人に成長していきたい。
説明を聞く アサーティブな表現を考える 班で話し合う
みんなで考えます 判定 表彰式
1学年人権教育講演会
生徒の感想から
・ハンセン病患者であった方たちの,「偏見や差別を受けていた過去を恨まない。」という言葉や,恨むどころか今を楽しく生きようとする前向きな考え方に心打たれた。社会の担い手となっていく私たちが,ハンセン病患者の方々に向けられたような差別がない社会をつくるため,高校生のうちからできることをしていきたいと思う。
・法律がなくなった今も,未だに故郷に帰れない方がいることを知った。今回ハンセン病に関する正しい知識を得ることができた私たちが,少しでも多くの人たちに伝えていかなければいけないと思った。
・ハンセン病に限らず正しい知識と理解が大切だと改めて感じた。機会があれば大島青松園に行き,ハンセン病回復者の方々といろいろなお話をしたいと思った。
平成29年度「人権に関する児童生徒の作品」表彰式及び発表会・展示会
・「作詞作曲」 高校生の部 教育長賞 1年 坂本萌歌さん
・「標語ポスター」高校生の部 教育長賞 1年 田中絵梨奈さん
理事長賞 1年 武林樹さん
人権教育映画会「この世界の片隅に」を鑑賞しました
主人公が18歳で、生徒の皆さんと同じ年頃の設定であったことで、作品に入り込んでみてくれた人が多かったようです。登場人物たちの様々なセリフに共感したり考えを巡らせたという感想を持った人もいました。
生徒・保護者の感想(抜粋)
・従来の戦争を描いた作品と違って、日常生活を時に笑いを交えながら描き、やがて戦争が激しくなって主人公から奪われていくものや悲しみが印象深く描かれていた。
・見たい映画だったし、深く心に響いた。映画の中で様々な人たちが自分以外の人のことを思い走りまわっていた。今していることはどこかでつながって未来が広くなる。そんなことも考えた。
・今生きていることも、友達と出会えたこともすべて当たり前のことではないと思い直すことができた。つらいことがあって嫌になることもあるが、すずのように強く、一歩一歩進んで生きていきたいと思った。
・戦争を知らないわたしたちが、戦争を考える機会を持つことは、非常に意味があると思う。映画を通して現在の平和のありがたさをかみしめた。
人権教育研修会 大島青松園を訪問
まず、徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんに案内をしていただきながら、納骨堂や「風の舞い」など園内のフィールドワークを行いました。次に、徳島県出身の回復者3名の方と交流会を行いました。当時のつらい経験など貴重なお話を伺うことができました。また、私たちからの質問にも丁寧に答えていただきました。
ハンセン病問題は過去の問題ではなく誤った政策や考え、無知が原因となる人権侵害であり、現在でも起こりうる問題です。正しく理解し、周囲の人や後の人に伝え、つないで、偏見・差別をなくしていくことが大切だと改めて感じました。
フィールドワーク
交流会
この研修で学んだことを人権委員がまとめ、9月10日(日)の文化祭で展示しました。
文化祭展示
人間関係づくりワークショップ
より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として,今年度は5月9日,10日,11日に,このワークショップを実施しました。
2ホームルーム80人を2時間単位で3日間に分けて行いました。まずはじめに自分たちが日頃どんな会話をしているか改めて確認し,そして,学校で起こりうる困った場面を想定し,自分も他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学びました。最初は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べ合うようになったり,活動の最後には,各班ごとに考えたアサーティブな表現を盛り込んだ会話を,ロールプレイを用いて発表しました。よりアサーティブな表現をめざして,各班・各ホームルームとも意欲的に取り組みました。
生徒の感想
・とても楽しかった。これまで以上に友だちの接し方について考えていきたいと思った。
・あまり話しをしたことない人とも意見を出し合って発表することができて良かった。
・自分のことを改めて見直すことができた。いろんな人の考え方を知ることができた。
・相手を思いやりながら言葉を選んで断るのは少し難しいと感じた。
・理由をきちんと話すことが大切だと思った。
・自分の気持ちを伝えることも大切だということがわかった。
・アサーティブな表現について知れてよかった。これからの生活に生かしたい。
ワークショップの様子
説明を聞く | 班で話し合う | 表現のポイント |
班で発表 | 判定 | 表彰式 |
1学年人権教育講演会を開催しました
12月8日(木)に1学年を対象に,「ハンセン病と人権を考える~無知からの偏見・差別~」と題して徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸先生にご講演をしていただきました。
ハンセン病は感染力が非常に弱く,現在では簡単に治癒する病気である。薬のない時代には顔や手足に後遺症が残ったので人々の偏見にさらされた。特効薬が出て治癒するようになった後も,間違った法律が廃止されなかったため,回復者の方たちが50年,60年と隔離され続けた。そのため,地域での偏見・差別が強く,故郷に帰りがたくなっている。など,お話しいただきました。高齢になっている回復者の方々が自然体で故郷に帰られるよう,正しい知識を持って,偏見や差別のない社会を作っていくことが大事だと思いました。
第45回徳島市・佐那河内村人権教育研究大会
多目的ホールで開会行事が行われ,この後,各ホームルームで公開授業が行われました。人権学習のホームルーム活動の他,教科で人権について学ぶ授業もあり,生徒達の学習の様子をご覧いただきました。
そして,研究会では,立命館大学政策科学部教授桜井政成氏を講師にお迎えして『大災害における災害弱者への配慮』と題した講演を行いました。先生ご自身が阪神淡路大震災を経験し,ボランティアとして避難所に駆けつけたときのさまざまな経験をきっかけとしてボランティア活動に関心を持たれました。その後も災害ボランティアとして活動される中で様々な人権問題に気づかれたそうです。
日常の中で見えにくい隠れていた問題が災害時に露わになって出てくる。最も弱い立場の人に被害が集中する。コミュニティがしっかり機能していると立ち直りも早いので普段から地域との繋がりを強化する必要がある。災害時には学校は避難所となるので地域との繋がりを日頃から持つことが大切である。また,人々とコミュニティのニーズに対応した活動に従事する中で学ぶ経験的学習(サービスラーニング)では,互恵と活動についての振り返りが重要な鍵である。など様々な知見をいただいた講演でした。
これらのことを,本校の人権教育に活かしていきたいと思います。
開会式 あいさつ
公開授業1 公開授業2
公開授業3 公開授業4
授業参観
講演会
展示1 展示2
「治癒証明書」のダウンロードはこちらから
治癒証明書(インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症).pdf
治癒証明書(感染性胃腸炎・マイコプラズマ感染症・溶連菌感染症等).pdf
県立学校へ送付されるチラシ、パンフレット等の取扱いについて(依頼)