人権教育 - Human Rights Education

2012年12月の記事一覧

人権問題講演会『私たちのまわりに~人権と同和問題~』

 12月12日(水)午後1時30分から3時20分まで多目的ホールで、二年生と保護者や教職員を対象として行われました。
 講師は千斗枝グローバル教育研究所代表山中千枝子先生でした。人権教育研修、講演、啓発等生涯学習活動を中心として全国的に活躍されている方です。
 正しく知ることが差別を無くすことであり、人権問題を解決するには、一人一人が自分の周りの身近な差別を無くすことから始まる。誰もが幸せになるために生まれてきていて、その幸せになる権利が人権であると考えられる。など、私たちにわかりやすい言葉で、心にひびくお話をしていただきました。

 

講演の後の質疑応答も活発に行われました。



生徒の感想文
・同和問題について正しく知ることの必要性を教えてもらいました。差別の実態を知ることで同じ過ちが繰り返されることを未然に防ぐことができるという考えを知ることができました。
・今までの人権学習はあまり身近のものとして感じられてなかったけれど、先生の話ではとても現実味がありました。人権意識をしっかり持っていないと、自分のすぐまわりにも人権侵害に関わる事件が起こることが分かりました。
・質疑応答のときに何人もが質問し、講師の先生と私たちの交流ができよかった。質問に対して答えていただくことで話の理解を深めることができました。
・全ての人が幸せになるために生まれてきたのなら、きっと人権侵害のない世の中を実現できるはずです。他人事だと思わず自分のまわりにあることだと思ってもう一度、人権について考えたいと思いました。

人権教育講演会(ハンセン病患者の人権)

  11月30日7限目ホームルーム活動の時間に人権教育講演会が行われました。この講演会は毎年、本校1年生を対象として実施しており、今年で3回目となります。
 徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸さんを講師にお招きして『ふるさとへ帰りたい~無知からの偏見・差別~』と題して、ハンセン病についての正しい説明と、患者に対する厳しい差別や偏見の実態についてわかりやすく話していただきました。

 

生徒感想(一部抜粋)
・ハンセン病の患者さんが受けた差別の実態について、小中学校で習った内容より詳しく胸が苦しくなりました。
・偏見は、あってはいけないもので、人の知識のなさが原因であると思った。ハンセン病についてまだまだ知らない人がたくさんいると思うので、自分の周りの人に正しいことを伝えていきたい。
・回復者の方々にとって「ふるさとを最も遠い存在」と話されていたのは、僕たちを含め今の社会の中にまだ偏見が残っていることを伝えたかったと思う。
・今回の講演を聴いて、本当に過去にあった話なのかと耳を疑いました。私たちが偏見・差別のない社会をつくっていきたい。みんなが人として幸せに生きてゆける社会にしたい。
・ハンセン病回復者の方は過去に苦しい生活をさせられてきたのに、「今は人を恨む気持ちより感謝の方が大きい。今を楽しく生きたい。」と言っているのを聞いてすばらしいと思った。無知の思い込みは本当に怖い。