人権教育 - Human Rights Education
北高の人権教育
人権教育教職員研修
5月23日(木)
不動文化会館長の森田茂先生を講師にお招きし,教職員を対象に「人を認めることの大切さ」(同和問題)という演題で講演をしていただきました。
現在もなお部落差別が存在するという事実に基づき,森田先生の熱心なお取組をお聞きしました。同和問題をはじめとする差別解消に向け,今後も教職員一人ひとりが根気強く取組んでいくことの重要性を再確認しました。。
1年生人間関係づくりワークショップ
5月7日、9日に1年生を対象に人間関係づくりワークショップを実施しました。本校では毎年,新しい環境のもとで生活を始めた1年生の皆さんがコミュニケーションのスキルを高めて、より良い高校生活を過ごしていくことができるように、2クラスずつ2時間にわたってワークショップを実施しています。今年は臨床心理士や心理学を専門とする徳島大学,愛知学院大学,福山大学等の先生方においでいただいて行いました。1時間目は,望ましくない人間関係と望ましい関係について講義とグループワークを,2時間目は望ましい関係づくりのスキル:アサーティブな自己表現をグループワークとロールプレイで学びました。1年生の皆さんは、このワークショップの経験を生かし、人間関係づくりのスキルを磨いていってほしいと思います。
1学年人権教育講演会
12月7日(金)に1年生を対象に,『ハンセン病回復者との交流に学ぶ~無知からの偏見・差別~』と題して徳島県ハンセン病支援協会会長の十川勝幸先生にご講演していただきました。ハンセン病について今回初めて話を聞いた人,中学校の時とはまた異なる視点で考えた人,夏休みに長島愛生園で学んだことをさらに深めた人などさまざまでした。
生徒の感想
・家族から引き離され,人生をたたみ一畳だけで過ごすなんてあまりにも悲惨で,当時の国の方針に怒りを覚えた。
・「自分の故郷が世界中のどこよりも遠い」という言葉が頭を離れません。周囲の目を気にして帰ることができないという今の現状にも驚いた。
・周りの人たちの行為は最低だと思う反面,自分だって同じ行為をしてしまうのではないかという考えが私の中にあった。自分ももっと理解を深める必要があると思った。
・過去は変えられないが,これからハンセン病と似たような状況がおこらないようにしていくことが大切。
・無知や偏見が知らぬ間に人を傷つける。正しく理解し,関心を深めていくこと,他者を理解し尊重できる人になれるよう努力していきたい。
生徒の感想
・家族から引き離され,人生をたたみ一畳だけで過ごすなんてあまりにも悲惨で,当時の国の方針に怒りを覚えた。
・「自分の故郷が世界中のどこよりも遠い」という言葉が頭を離れません。周囲の目を気にして帰ることができないという今の現状にも驚いた。
・周りの人たちの行為は最低だと思う反面,自分だって同じ行為をしてしまうのではないかという考えが私の中にあった。自分ももっと理解を深める必要があると思った。
・過去は変えられないが,これからハンセン病と似たような状況がおこらないようにしていくことが大切。
・無知や偏見が知らぬ間に人を傷つける。正しく理解し,関心を深めていくこと,他者を理解し尊重できる人になれるよう努力していきたい。
人権教育講演会の御案内
初冬の候,保護者の皆様には,ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
さて,保護者の皆様と第1学年生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひ御参加いただきたく御案内申し上げます。
日時:平成30年12月7日(金) 午前9時から午前10時20分まで
場所:本校 多目的ホール
演題:『ハンセン病回復者との交流に学ぶ~無知からの偏見・差別~』
講師:徳島県ハンセン病支援協会 会長 十川 勝幸 さん
※参加して頂ける方は,12月5日(水)までに添付書類に必要事項を記入して,申込書をお子様を通じて担任へ提出してください。
人権教育講演会の御案内.pdf
日頃は,本校教育活動に御理解・御協力を頂きありがとうございます。
さて,保護者の皆様と第1学年生徒を対象とした人権教育講演会を,次のとおり開催いたします。平日ではございますが,ぜひ御参加いただきたく御案内申し上げます。
日時:平成30年12月7日(金) 午前9時から午前10時20分まで
場所:本校 多目的ホール
演題:『ハンセン病回復者との交流に学ぶ~無知からの偏見・差別~』
講師:徳島県ハンセン病支援協会 会長 十川 勝幸 さん
※参加して頂ける方は,12月5日(水)までに添付書類に必要事項を記入して,申込書をお子様を通じて担任へ提出してください。
人権教育講演会の御案内.pdf
2018/11/5 人権演劇鑑賞会
11月5日(月)に全学年を対象に,東京演劇集団風による「ヘレンケラー~ひびきあうものたち~」が上演されました。
本作品は,ヘレンケラーの実話をもとに脳性麻痺による重度の障がいのある松兼功氏が自らの思いを込めて脚本を書いたものです。これまでの作品のような「奇跡」ではなく,ヘレンと家庭教師アニー・サリバンとのコラボレーション(合作)として描かれ,現代に生きる私たちにとっても見つめ直すべき問題を考える作品として,ロングセラーを続けています。今年度も全国で30ステージ,本校が千秋楽とのことで,心のこもった舞台挨拶もしていただきました。また,舞台終了後は,バックステージツアー・座談会の機会も設けていただき,多くの生徒が生の舞台を見たり,役者の方の声を直接聞くなど貴重な経験となりました。
生徒の感想
・自分の気持ちを人に伝えられないのは,とてももどかしくて苦しいだろうなと思った。
・サリバン先生は,自分の弟にしてあげられなかったことをヘレンにすることで救われたのかなと感じた。
・相手を知ろうとしないと見えないものもあると思った。相手を知る努力が大事。
・学ぶ,体験する,人と触れ合うこと,すべてを経験しながら生きることが幸せだと思う。
・障がい者だからといって,勝手な自分の概念で決めつけず,その人を知るためのコミュニケーションをとっていきたい。誰もが住みやすい環境を作る社会になってほしい。
・あきらめないこと,可能性を信じることの大切さを学んだ。
・「服従」という言葉がひっかかった。生徒の心の声を引き出せるような教員になりたい。
・人と人とのつながり,伝え合うことの喜び,小さな努力,それこそが生きることだと改めて考えさせられた。
本作品は,ヘレンケラーの実話をもとに脳性麻痺による重度の障がいのある松兼功氏が自らの思いを込めて脚本を書いたものです。これまでの作品のような「奇跡」ではなく,ヘレンと家庭教師アニー・サリバンとのコラボレーション(合作)として描かれ,現代に生きる私たちにとっても見つめ直すべき問題を考える作品として,ロングセラーを続けています。今年度も全国で30ステージ,本校が千秋楽とのことで,心のこもった舞台挨拶もしていただきました。また,舞台終了後は,バックステージツアー・座談会の機会も設けていただき,多くの生徒が生の舞台を見たり,役者の方の声を直接聞くなど貴重な経験となりました。
生徒の感想
・自分の気持ちを人に伝えられないのは,とてももどかしくて苦しいだろうなと思った。
・サリバン先生は,自分の弟にしてあげられなかったことをヘレンにすることで救われたのかなと感じた。
・相手を知ろうとしないと見えないものもあると思った。相手を知る努力が大事。
・学ぶ,体験する,人と触れ合うこと,すべてを経験しながら生きることが幸せだと思う。
・障がい者だからといって,勝手な自分の概念で決めつけず,その人を知るためのコミュニケーションをとっていきたい。誰もが住みやすい環境を作る社会になってほしい。
・あきらめないこと,可能性を信じることの大切さを学んだ。
・「服従」という言葉がひっかかった。生徒の心の声を引き出せるような教員になりたい。
・人と人とのつながり,伝え合うことの喜び,小さな努力,それこそが生きることだと改めて考えさせられた。
人権演劇鑑賞会の御案内
平成30年度,人権演劇鑑賞会を来る11月5日(月)午後1時30分より本校体育館で行います。作品は,東京演劇集団風による「ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち~」です。徳島では,劇団の公演を見る機会も決して多くないと思います。保護者の皆様にも是非この機会にお子様と一緒に御鑑賞いただきたいと思い御案内いたします。
日時:平成30年11月5日(月) 13:30 ~ 15:30
場所:本校体育館2階
詳細は次のファイルをご覧下さい。
人権演劇鑑賞会の御案内.pdf
日時:平成30年11月5日(月) 13:30 ~ 15:30
場所:本校体育館2階
詳細は次のファイルをご覧下さい。
人権演劇鑑賞会の御案内.pdf
人権教育研修会 長島愛生園訪問
7月31日(火)に1・2年生人権委員,希望生徒,保護者,教員の計43名が,岡山県にある国立療養所長島愛生園を訪問し,ハンセン病をめぐる偏見や差別について学んできました。
まず,長島愛生園歴史館で,学芸員の方から展示の解説を受けた後,各自で見学し,次に屋外の収容桟橋や監房跡などの史跡を,学芸員の方から案内をしていただきました。昼食を挟み午後からは,ハンセン病回復者の方との交流をしました。隔離政策がとられていた当時のつらい体験や長島邑久大橋架橋運動,「らい予防法」廃止運動など,闘いの歴史を語ってくださいました。最後に若い人たちに,「このような人権侵害があったことを語り継ぐ新しい世代の語り部になってほしい。」そして,「一度だけでなく,また来てください。」と言ってくださいました。
この研修の成果は,北高祭の人権展で展示します。
収容所跡にて 歴史館内にて
まず,長島愛生園歴史館で,学芸員の方から展示の解説を受けた後,各自で見学し,次に屋外の収容桟橋や監房跡などの史跡を,学芸員の方から案内をしていただきました。昼食を挟み午後からは,ハンセン病回復者の方との交流をしました。隔離政策がとられていた当時のつらい体験や長島邑久大橋架橋運動,「らい予防法」廃止運動など,闘いの歴史を語ってくださいました。最後に若い人たちに,「このような人権侵害があったことを語り継ぐ新しい世代の語り部になってほしい。」そして,「一度だけでなく,また来てください。」と言ってくださいました。
この研修の成果は,北高祭の人権展で展示します。
収容所跡にて 歴史館内にて
3学年人権教育講演会
7月12日(木)に3年生を対象に『LGBTから考える多様な社会』と題して,声楽家の河野陽介さんにご講演をしていただきました。
最初,質問を交えた自己紹介から始まり,LGBTを含む性的マイノリティを性的指向・性自認・性表現の視点からとらえ,みんなが多様な性の一員であるとの話がありました。そして,様々な偏見が存在することや,知識や言葉を知っておけば,自分の力ではどうすることもできない違いを持つ人と出会ったとき,不用意に傷つけることは避けられるということを教わった後、「あなたならどうしますか?」という問いかけがありました。
最後に歌って頂いた「Nella fantasia」というイタリア楽曲は,ホール全体に,一人一人の心に響きました。
生徒の感想
・自分の周りで出会ったことがなく,差別的な意識をもっていたことに気づいた。
・「性的マイノリティだから不幸というわけではない」という言葉が印象に残った。
・「性的指向」「性自認」「性表現」からとらえると,性のあり方はLGBTよりさらに多様であり,より理解が深まった。
・自分の性的指向,性自認について,これからゆっくり向き合っていきたい。
・「女なのに」と言われて違和感を覚えることが度々あった。自分がしたいことを好きなようにできる,もっと気軽に意見交換できる世の中になってほしい。
・最後の質問はよかった。誰に対しても,特別視するのではなく公平に接したい。
・これから先,友だちに相談されることがあるかもしれない。自分自身,今は異性が好きと思っているけれど,将来は分からない。今のうちに知識をためておきたい。
・性的マイノリティとかマジョリティとかの区別のない社会,すべての人が自分らしく生きられる社会になるようにしたい。
最初,質問を交えた自己紹介から始まり,LGBTを含む性的マイノリティを性的指向・性自認・性表現の視点からとらえ,みんなが多様な性の一員であるとの話がありました。そして,様々な偏見が存在することや,知識や言葉を知っておけば,自分の力ではどうすることもできない違いを持つ人と出会ったとき,不用意に傷つけることは避けられるということを教わった後、「あなたならどうしますか?」という問いかけがありました。
最後に歌って頂いた「Nella fantasia」というイタリア楽曲は,ホール全体に,一人一人の心に響きました。
生徒の感想
・自分の周りで出会ったことがなく,差別的な意識をもっていたことに気づいた。
・「性的マイノリティだから不幸というわけではない」という言葉が印象に残った。
・「性的指向」「性自認」「性表現」からとらえると,性のあり方はLGBTよりさらに多様であり,より理解が深まった。
・自分の性的指向,性自認について,これからゆっくり向き合っていきたい。
・「女なのに」と言われて違和感を覚えることが度々あった。自分がしたいことを好きなようにできる,もっと気軽に意見交換できる世の中になってほしい。
・最後の質問はよかった。誰に対しても,特別視するのではなく公平に接したい。
・これから先,友だちに相談されることがあるかもしれない。自分自身,今は異性が好きと思っているけれど,将来は分からない。今のうちに知識をためておきたい。
・性的マイノリティとかマジョリティとかの区別のない社会,すべての人が自分らしく生きられる社会になるようにしたい。
2学年人権教育講演会
7月11日(水)に2年生を対象に『終着駅のないレールを走り・・・』と題して,犯罪被害者遺族の高松由美子さんにご講演をしていただきました。
集団暴行により命を奪われた息子さんについて,事件後は止まった時間と動いている時間の2つの時間軸の中で多くの葛藤を抱えながら考え,取り組んできたことを語ってくださいました。そして,息子さんを等身大で表したメッセンジャーとともに,「世の中でたった1つの命を大切に,奪うことも,なくすこともない,加害者も被害者もない社会を作ってほしい」という言葉が伝えられました。また,手記『おもかげ』を寄贈していただきました。
生徒の感想
・実際に経験された話は,言葉が重く,気持ちがとても伝わってきた。
・犯罪はいつ自分にふりかかってきてもおかしくないということを再確認した。
・人の手足は凶器にもなれば,人を救うこともできるという話があったが,そうなると大事なのは,その手足を制御し,感情を司る脳である。卑劣で残忍な行為は許されない。
・何十年経っても消えない心の傷を語り続けることができるのは息子さんを心から想っているからだと思う。
・自分の生命は自分一人だけのものではなく,親から渡されたバトンを次につなぐ役目があるのだと分かった。自分の生命,他人の生命どちらも大事にしていきたい。
集団暴行により命を奪われた息子さんについて,事件後は止まった時間と動いている時間の2つの時間軸の中で多くの葛藤を抱えながら考え,取り組んできたことを語ってくださいました。そして,息子さんを等身大で表したメッセンジャーとともに,「世の中でたった1つの命を大切に,奪うことも,なくすこともない,加害者も被害者もない社会を作ってほしい」という言葉が伝えられました。また,手記『おもかげ』を寄贈していただきました。
生徒の感想
・実際に経験された話は,言葉が重く,気持ちがとても伝わってきた。
・犯罪はいつ自分にふりかかってきてもおかしくないということを再確認した。
・人の手足は凶器にもなれば,人を救うこともできるという話があったが,そうなると大事なのは,その手足を制御し,感情を司る脳である。卑劣で残忍な行為は許されない。
・何十年経っても消えない心の傷を語り続けることができるのは息子さんを心から想っているからだと思う。
・自分の生命は自分一人だけのものではなく,親から渡されたバトンを次につなぐ役目があるのだと分かった。自分の生命,他人の生命どちらも大事にしていきたい。
1学年人権教育講演会
7月10日(火)に1年生を対象に「いじめ問題を考える~同世代人間関係の意味~」と題して,鳴門教育大学教授の阿形恒秀さんにご講演をしていただきました。
講演では,依存と自立を繰り返しながら成長する児童期・青年期において安心基地は親から仲間になること,その仲間関係の難しさをリアルな視点からとらえ,思考を停止することなく考えること,偽りではない本当の仲間をつくることの大切さなどについて話がありました。また,「100万回生きたねこ」などの絵本,スウェーデンのテレビで放送されているいじめをテーマにしたメッセージビデオなども見せていただきました。
生徒の感想
・「悪は悪人ではなく,思考停止の凡人が作る」という言葉が心に残った。
・いじめがなぜ起こるのか理由がよく分かった。
・今までの自分に後悔する行動がいくつもあった。
・絵本から「責任」の大切さを痛感した。「私のせいじゃない」は恐ろしいと思った。
・「いじめはダメ」という講演ではなく,すごく深く,心に響いた。
・いじめは子どもだけの問題ではなく,戦争や差別と同じように努力が必要。
・本当の仲間とは何かを考えたい。他人の安心基地に自分がなる。
講演では,依存と自立を繰り返しながら成長する児童期・青年期において安心基地は親から仲間になること,その仲間関係の難しさをリアルな視点からとらえ,思考を停止することなく考えること,偽りではない本当の仲間をつくることの大切さなどについて話がありました。また,「100万回生きたねこ」などの絵本,スウェーデンのテレビで放送されているいじめをテーマにしたメッセージビデオなども見せていただきました。
生徒の感想
・「悪は悪人ではなく,思考停止の凡人が作る」という言葉が心に残った。
・いじめがなぜ起こるのか理由がよく分かった。
・今までの自分に後悔する行動がいくつもあった。
・絵本から「責任」の大切さを痛感した。「私のせいじゃない」は恐ろしいと思った。
・「いじめはダメ」という講演ではなく,すごく深く,心に響いた。
・いじめは子どもだけの問題ではなく,戦争や差別と同じように努力が必要。
・本当の仲間とは何かを考えたい。他人の安心基地に自分がなる。
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