人権教育 - Human Rights Education

北高の人権教育

人権教育研修会 長島愛生園を訪問

    8月5日(金)に,人権委員,有志の生徒そして教員合わせて35名が岡山県にある国立療養所長島愛生園を訪問し,ハンセン病問題について学びました。
  学芸員さんの案内を受けながら,『歴史館』に展示されているハンセン病とハンセン病回復者の療養所での生活に関する資料を見学したり,かつて使用されていた『収容桟橋』をはじめ,島内に残るいろいろな施設を回るフィールドワークを行いました。
    ハンセン病問題について,度々訪問させていただいている香川県の大島青松園とはまた違った視点で学ぶことができました。
  ハンセン病問題は過去の問題ではなく,誤った国の政策や考え,そして無知などが原因となる人権侵害は今も起こりうる問題です。正しく理解し,まわりの人に伝えて,偏見・差別を無くしていくことが大切だと再認識しました。
 
 この研修で学んだことを人権委員がまとめ文化祭で展示しますので,是非ご覧ください。


邑久長島大橋                 長島愛生園歴史館  
  隔離からの解放を象徴する橋       バスから降りて歴史館へ向かう
  奥が離島だった長島  


歴史館での学習
  学芸員さんからハンセン病問題について
説明を受ける  


フィールドワーク
  学芸員さんの案内のもと園内に残る史跡を巡る
 

人間関係ワークショップ

 より良い人間関係を築くために生徒同士が繋がり合い,相手を思いやることができるようになってほしいとの思いから,入学して間もない1年生を対象として,今年は5月10日,11日,12日 に,このワークショップを実施した。

 2ホームルーム80人を2時間単位で3日間に分けて行った。まずはじめに日頃の自分たちの会話の様子を改めて確認した。そして,学校で起こりそうな困った状況に対して,自分も他者も気持ちよく解決することができるアサーティブな表現方法について学んだ。開始直後は消極的だった話し合いも活動が進むにつれ活発に意見を述べあうようになってきた。そして,活動の最後には
各班ごとにアサーティブな表現を盛り込んだ会話を考え,ロールプレイを用いて全体発表も行った。



 生徒の感想
・楽しかった。仲良くなれた。
・コミュニケ-ションの取り方と人間関係の大切さが分かった。
・普段の会話から今日学習したことを意識したい。
・人と話すときは,言葉だけでなく,表情や話し方も気にしたいと思った。
・アサーティブな対応をすることは難しいと思ったが、気をつけてしていきたい。
・友達を傷つけない断り方が知れて良かった。
・自分も相手も大切にしたい。


  自己表現について説明を聞く                班で話し合う1
    


   班で話し合う2                                  班で話し合う3

                     


   ロールプレイ                      判定
     

「いのち輝く メッセージ」表彰式

 11月15日(日)、あわぎんホールで、ヒューマンフェスタとくしま2015が開催され,講演会,映画上映,ミニライブ,人権作品展示,盲導犬とのふれあい体験など多彩な催しが行われました。本校から多数応募した,「いのち輝く メッセージ」作品の表彰式も行われ,幼稚園児から大人まで幅広い年代の方々の応募の中から,本校生の6作品が入選,佳作に入賞しました。
 入選 鬼田 菜摘    佳作  蔭山 玲奈
     箕田 萌花         遠藤 さくら
     杉本 亜希         長谷 雄大

 
 

人権講演会(ひとり芝居)を開催しました



 11月12日に,子どもの学び館代表取締役・福永宅司さんをお迎えして,人権講演会「君をいじめから守る」を開催しました。
 いじめやいじめが原因で亡くなるというニュースが絶えないなかで,「人間は幸せになるために生まれてくる。陰口を言うために,人をいじめるために生まれてくる人はいない。」「自分が幸せになりたいなら,人を幸せにしよう。」ひとり芝居を通じて強いメッセージを私たちに分かり易く伝えていただきました。

生徒感想(抜粋)
 ・実話を交えた舞台は,感情や場面が伝わってきて苦しかったです。でも数人が本気になれば,本当に大勢の人を動かせるのだとわかりました。
  ・自分の悩みを打ち明ける場面は印象的だった。悩みの多い時期をどう過ごしていくべきかを深く考えるきっかけになった。
 ・生徒だけでなく先生や家族、地域の人たちの団結や協力も必要だと思った。
 ・見ていて思い当たることやつらい気分になるところもあったが,見て良かったと思う。 自分の発する言葉に責任を持てる人間でありたい。


 

人権教育教職員研修会

  人権教育教職員研修会を 10月15日、本校大会議室で鳴門市健康福祉部人権推進課鳴門市女性子ども支援センター『ぱあ-となー』子ども支援員 榊凌我さんを講師にお迎えし、「すべての人が『自分らしく』生きられる社会をめざして」と題してセクシャル・マイノリティ(性的少数派)の人権について、講演会を行いました。教職員と保護者の方が参加し、多様性を認められる社会を実現していくことについて研修を深めました。

大島青松園との交流会


 8月7日(金)に徳島県ハンセン病支援協会十川勝幸さんに御同行いただき,生徒19名・保護者3名・教職員9名でハンセン病についての正しい知識を学習するために香川県の大島に行きました。

 昨年は台風のため取りやめとなり,2年ぶりの訪問でした。行きのバスでは約1時間,ハンセン病について十川先生に御講演いただきました。

 大島をフィールドワークした後、徳島県人会の5名の方々から,入所当時のこと,現在の生活のこと,今後の青松園の存続についての思いなどを伺いました。青松園も高齢化が進んでいることを実感しました。

 ハンセン病による差別は決して過去の話ではありません。ハンセン病回復者の人たちに対する偏見や差別と同じような差別はこれからも起こりうることです。
 私たちは差別や偏見を生まないよう,正しい知識を持たなければなりません。回復者の思いを受け止めて行動していきたいと思った研修でした。
 
 この研修の成果を9月の文化祭で展示しますので,見に来てください。

高松港から大島へ                                  納骨堂



ミニ八十八ヶ所                                    風の舞 


人間関係づくりワークショップ

  5月8日、11日に1年生を対象とした人間関係づくりワークショップを行いました。
  2クラス合同で行う、2時限連続のプログラムです。入学して1ヶ月が過ぎ、高校生活に少し慣れ、周りにも気を配る余裕ができてきた頃です。ここで、改めて、友達への声かけを客観的に見なおすことで、友達関係をうまく築いてほしいと考え行いました。


アサーティブメッセージについて説明を受けるグループでの話し合い
配役を決めて発表
審判による判定
                                                       


<生徒の感想>

・相手の気持ちを考えて話をするのはとても大切だと思った。
・自分の意見を伝えるのが苦手なので、今日のワークショップがあって良かった。自分から伝えることを実践したい。
・断り方もいろいろあると思った。
・班で考えることで、たくさんの意見を聞けた。アサーティブな考えや行動が大切だと思った。
・意志を上手に伝えることで、自分にも相手にとっても良い関係が築けるのだと思った。自分も相手も尊重していきたい。
・相手を傷つけることなく断るポイントを教わった。これからの生活でしっかり生かしていきたい。
・クラスの子と少し仲良くなれた気がする。困っている子を見たら一緒にいい形で解決したい。
   

「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」教育長賞受賞

 12月14日(日)あわぎんホールで、講演会 、劇やショー、啓発パネル展などにより様々な人権を考えるヒューマンフェスタとくしま2014 が開催されました。
 オープニングでは、「ありがとうを伝えたい『私からの手紙』」作品の表彰式が行われました。
本校からは“ありがとう”の気持ちや人権尊重の思いが伝わる短い手紙やメッセージ作品を応募し、幼稚園児から大人の方まで多数の作品の中から本校生の6作品が教育長賞などを受賞しました。



 教育長賞 藤井未来さん
 入選    経塚菜央さん
 入選    清田朋花さん
 入選    島田千聖さん
 入選    一宮紫苑さん
 入選    光武磨凜さん



                                  表彰式


                                受賞作品展

人権講演会を実施しました。

 11月11日(火)に「インターネットと人権侵害」と題して、「公益財団法人 反差別・人権研究所みえ」の研究員松村元樹さんをお迎えして全校生徒・保護者・教職員を対象とした講演会を開催しました。
 インターネットを利用した、いじ
めや誹謗中傷などの人権侵害が増えているが、インターネットは道具の一つなので、使用する側の問題である。日頃からの友人関係を見直し、豊かな関係を作ることが必要だ。他人に振り回されずに自分を大事にしようと、ご自分の体験を含め、親しみを込めた口調でお話しいただきました。



生徒感想(抜粋)
 ・どんなに技術が進歩しても私たちが変わらないと、いじめはなくならないと思った。
  ・ネットでつながる薄っぺらな関係より、直接なんでも言い合える関係のほうが、これから先もつながっていける友人だ。そんな当たり前だけれど大切なことに気づかせてもらった。
 ・自分に嘘をつかずにありのままを受け入れてくれる友人を作りたい。
 ・コンプレックスの話を聞いて自分の悩んでいることが楽になった。みんな違って当たり前。自分を好きになろうと思えた。
 ・人権問題を自分には関係ないと思うのではなく、自分の問題として聞くことができた。
 ・決して溺れることなく
、インターネットを正確にそして安全に使いこなしていくことが、私たちに求められていると思った。

「命の大切さを学ぶ教室」開催

 6月27日(金)に「子どもたちを被害者にも加害者にもしないために」と題し,講師に市原千代子さんを迎えての講演が2年生と保護者を対象に開かれた。
 当時18歳だった次男を同級生ら3人による集団暴力で亡くされた。生まれたときの喜びや高校生活そして事件に遭うまでの様子など,ご自身の経験を中心とした内容であった。
 加害者にも被害者にもならないようにしてほしい。そして,生きていると,苦しみや悲しみ,痛みなどがたくさんある。生きることが,辛くてどうしようもない時もあるかもしれないが,そんなときは,どうか誰かに助けを求めてほしい。信じられない人ばかりではなく,周囲には必ず話を聞いてくれる人がいる。勇気を出して助けを求めてほしい。生きてさえいればいいことがある。自分の命を全うしてほしい。とお話くださった。




生徒の感想(抜粋)
・昨年友達を急に亡くしそのとき病院のICUにも行ったので,今日の話と重なるところがあり心に響いた。生きているという幸せを大切に生活していきたい。
・改めて自分の命を大切にしようと思った。自分が死んでしまうとたくさんの人が悲しむ。命を大切にこれからの人生を送りたい。
・友達にも兄弟を失った人や大切な人を失った人がいる。手を握ると温かい。生きていることがどれだけ幸せなことか改めてわかった。
・自分の命が無くなると自分だけでなく周りの人も悲しませるんだと改めて思った。だから,自分の命も人の命も大切にしようと思った。自分の手で誰かを助けられるようになりたい。
・握ると握り返してくれる私たちの手は周りの人を支えることができるけれど、一つ間違えると暴力にもつながるという言葉が印象に残った。また、何気なく言った言葉でも人を傷つけてしまうのでもっと気をつけようと思う。
・いろいろ考えさせられる話だった。何回も泣きそうになった。今,悩んでいることが本当に小さいことだと思った。家族や友人を大切にしたい。
・このような話を聞くのはとても辛く苦しかったけれど,命の大切さや重さを考え直すよい機会になった。いつ被害者や加害者になるか分からないので普段の行動に気をつけたい。