活動報告

2018年6月の記事一覧

生物学オリンピック講習会に参加しました

6月24日(日),德島大学総合科学部にて「生物学オリンピック講習会」があり,
今年度は10名,うちサイエンス部生物班からは8名が参加しました。
徳島大学,県総合教育センターの先生方から
昨年7月に行われた日本生物学オリンピック予選問題の解説をしていただきました。

また,午前中には「アサリの解剖」を行いました。
生きたアサリの貝殻が少しだけ開いているところに素早くピンセットを差し込み,
メスを使って貝柱を切り,貝を開きます。
うまくいくと,アサリの心臓を見ることができ,
謎の液体Xをかけると,拍動が強く速くなるのが観察できました。
(謎の液体Xの正体は,アドレナリンというホルモンの一種です)

               
 
ふだんは食べるだけのアサリ,思ったより難しい解剖に苦労しながらも,
心臓が動いているのを見て驚きの声があがりました。

1・2年生では授業で学んでいない内容も多く,
理解するのが難しいところもありましたが,
理解しようと皆熱心に講義に耳を傾け,質問をする姿も見られました。

生物学オリンピックに出場するしないにかかわらず講習会に参加できますので,
来年度の皆さんの参加をお待ちしています。

アフリカツメガエルが産卵しました

生物室で飼育している生き物たちの中に,アフリカツメガエルというカエルがいます。
原産地はアフリカ。
多くのカエルは大人になると陸に上がり,ピョンピョン跳びはねることができますが,
アフリカツメガエルは一生水の中で過ごすため平べったい体で,
跳びはねることはできません(写真左)。

そんなアフリカツメガエルが,突然産卵しました!
6月20日の午後,生物室の生き物たちの様子を見に行くと,
カエルの水槽の底にたくさんの卵を発見!
親ガエルたちは水の中を泳ぎ回って卵はそのたびに舞い上がるので,
あわてて卵を別の水槽に移しかえました。

原産地アフリカでは雨季に産卵しますが,
日本では春先に産卵することが多いそうです。
また,春先でなくても温度変化を感じて産卵することもあり,
今回は,水替えの時の温度変化が影響したのかもしれません。

21日には,早くもオタマジャクシの前段階である「尾芽胚(びがはい)」にまで成長し,
ゼリー層から出てふ化していました(写真中,顕微鏡像)。
24日には,すっかりオタマジャクシらしくなってきました(写真右)。

                 

たくさんの卵が生まれていましたが,
残念ながらほとんどは無精卵(精子がうまく受精できなかった),
または発生の途中で死んでしまったようです。

生き延びた新しい命,大事に見守っていこうと思います。