活動報告

アフリカツメガエルが産卵しました

生物室で飼育している生き物たちの中に,アフリカツメガエルというカエルがいます。
原産地はアフリカ。
多くのカエルは大人になると陸に上がり,ピョンピョン跳びはねることができますが,
アフリカツメガエルは一生水の中で過ごすため平べったい体で,
跳びはねることはできません(写真左)。

そんなアフリカツメガエルが,突然産卵しました!
6月20日の午後,生物室の生き物たちの様子を見に行くと,
カエルの水槽の底にたくさんの卵を発見!
親ガエルたちは水の中を泳ぎ回って卵はそのたびに舞い上がるので,
あわてて卵を別の水槽に移しかえました。

原産地アフリカでは雨季に産卵しますが,
日本では春先に産卵することが多いそうです。
また,春先でなくても温度変化を感じて産卵することもあり,
今回は,水替えの時の温度変化が影響したのかもしれません。

21日には,早くもオタマジャクシの前段階である「尾芽胚(びがはい)」にまで成長し,
ゼリー層から出てふ化していました(写真中,顕微鏡像)。
24日には,すっかりオタマジャクシらしくなってきました(写真右)。

                 

たくさんの卵が生まれていましたが,
残念ながらほとんどは無精卵(精子がうまく受精できなかった),
または発生の途中で死んでしまったようです。

生き延びた新しい命,大事に見守っていこうと思います。