環境教育・防災教育 - Environmental Education and Disaster Prevention Education

災害対応ゲーム「クロスロード」講習を実施しました

 12月24日(火)午後、本校総合実習室において、災害対応ゲーム「クロスロード」講習を実施しました。NPO法人日本防災士会・徳島県支部事務局より坂東文雄先生をはじめ防災士の方が4名、認定特定非営利活動法人とくしま県民活動プラザ 篠原督人先生を講師としてお招きし、講義・実習を実施しました。
 本校生徒・教員28名、近隣3校の中学校(応神中学・藍住東中学・藍住中学)の生徒・教員20名、近隣地域住民の方4名の計52名が参加しました。

〈講習内容〉
1.講義
 まず始めに「防災ハンドブック2019年度版」を使用して、講義を受けました。地震発生から避難所までの避難方法の一例や、被災後のくらし、家の安全対策、非常用品など、災害から身を守るということについて教えていただきました。「自分の命は自分で守る」ということが基本になるとのことでした。
  

2.実習
 9班に分かれて、災害対応ゲーム「クロスロード」を実施しました。
 クロスロードの目的は、意見や価値観を参加者同士で共有することです。災害を自分の身に引き寄せて考えると同時に、他者の様々な考えを知ることができます。
  
 スライドで表示された災害時の問題に対して、自分なりの意見を考え「はい」「いいえ」どちらかのカードを出して答え、その理由について全員が意見を述べた後、グループ内で話し合いました。
「はい」「いいえ」どちらを選んでも何らかの犠牲を払わなければならないような「ジレンマ」が多数あり、悩む問題が多くありました。

  
 どのグループも真剣に考え、しっかりと自分の意見を発表していました。防災士の方が適宜グループを回り、その場では出なかった視点からの話などもしてくれ、とても参考になりました。
 
 生徒からは、「防災のことについて、議論することが大切だと思いました。お互いの意見を聞いて、両方のメリット・デメリットを考えながら、最善の方法を考えることができると思います。」「他の人と意見を交換することで、広い視点で物事を考えることができました。」などの感想がありました。
 
 近い将来発生が予想される南海・東南海地震をはじめとする様々な災害に対し、様々なことを想定して、どう行動していくか、どう備えるかを考えるよい機会となりました。
 また災害時には、地域ぐるみで協力・強調しながら有事に対応する必要があります。今回の講習が本校生徒だけではなく、中学生や地域の方々と一緒に実施できたことは、協力・強調しながら対応する能力を高める上でも、非常に有意義な時間となりました。講師の先生方、参加していただいた皆様、ありがとうございました。